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原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■『赤毛のアン』読了!! 「1月17日」 月刊「言語」 ある法律事務所 今日の金八先生

★1・『赤毛のアン』読了!!
★2・「1月17日」
★3・月刊『言語』で「言語のジェンダー・スタディーズ」だって!
★4・情報量
★5・ある法律事務所
★6・今日の金八先生

★1・『赤毛のアン』読了!!
ついさっき、『赤毛のアン』(L.M.モンゴメリ・著/松本侑子・訳/集英社文庫2000年)を読み終えた。
半年かかった…
なぜかと思ったら、注釈を全部読んだからだった。
私はつい、注釈を読みながら本を読もうとしてしまうけれど、
そうすると本の「勢い」みたいなものを読み取れず、面白さが半減してしまうのだ。
けれど、『アン』では、ちょっと事情が違った。
何しろ、11歳から16歳までの物語でしょう?
私が、現実には過ごさなかった「少女としての思春期」。
そりゃ、代わりに少女漫画で追体験したりもしたけど。
それらの漫画の基底を成す文化を、「アン」の世界は持っている……
(なんだろう、うまく思い出せないんだけど、確か大島弓子の作品とかに
かなり『アン』で出てくるような言い回しが見られたような気がする)
アンの世界そのもの、そして「世界観」、二重の意味で!
そうして、その上!
その文章の更に奥には、
訳者の松本侑子さんもそれに見入られた、と「あとがき」で言っているけれど、
私には信じられないほど豊かな「英米文学」の引用による世界が広がっていた!
実は、若い頃、英米文学は敬遠していたのだ。
まあ、理由は割とくだらなくて「訳がキライ」とかそんなことだったと思うけど。
だから、私には「引用の出典元」である、イギリスやアメリカの詩人や作家の名前さえ、
よほど有名な人たちを除いては初耳だった。
それこそアンの言いまわしみたいだけど、
「神様は私に新たな野望をくださったの!
ねえ、世界にまだ見知らぬ世界があり、それが私にとってとても魅力的であると予感できるのって、
なんて素敵なんでしょう!」
とても良質な意味で、「教養小説」だと思う。
女性として生きることに希望を持たせてくれる作品だと思う。

よかった、時間をかけて読んで……

今もまだ、アンが眺めていた景色が目の底に残っているみたい……
なお、松本侑子さんのHPに
『赤毛のアン電子図書館』というのがあります。
興味のある方はぜひ!
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★2・「1月17日」
1/17, 5:46。
当日のことを、今でも私は覚えている。
私にとっても、直接被災してはいなかったけれど、「パニック体験」だったことは確かだ。
たまたま、あのときと同じ時間に目を覚ましていて、
軽くだけれどフラッシュバックするのがわかった。
はじめ、なぜか「和歌山で地震」というニュースが、
5時頃からスイッチが入るようにタイマーセットしたラジオから聞こえてきた。
でもそれは「岡山」の聞き間違い? 大阪? 淡路? 芦屋?……
なんだか「あちこちで地震が起きた」ということになってしまい、
もしかしたらこれはただならぬことなのでは、と慌ててテレビをつけた。
まず目に入ったのは、倒れた高速道路だった。
次いで、広がる火災。
私の意識は、冷静になって考えれば自分とは直接関係ないはずの
(1度しか行ったことがなかったはずの)
阪神・淡路地域に引き寄せられ、ただただパニックに陥ってしまった。
街が一つ、消え去るのを見た。
……

あれから、7年たった。
ちょっと、複雑…
というのは、あの日の私と今の私は、立場も姿も、ことごとく異なるからだ。
今の私のほうが、はるかに私らしいと思うけど。
もしかしたら、私なりの「復興」を遂げたのかもしれない。

改めて、復興と教訓を、胸に刻みたい。
昨年の12月「ルミナリエ」に連れて行ってもらったまどかちゃんに、
感謝を込めながら……
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★3・月刊『言語』で「言語のジェンダー・スタディーズ」だって!

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