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原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■手紙 / 赤ちゃん / The Rose on Air
12月15日に新宿にライブを見に行きます♪
よかったら一緒に行かない?
★1・手紙
★2・赤ちゃん
★3・The Rose on Air
* 地の文 *
★1・手紙
以前の同僚に、こんな手紙を出した。
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じゃっきーです。
大変なことになってしまったんですね。
私、やさしくて正義感のあるRちゃんは大好き。
でも、暴力に走ってしまうRちゃんは、どうしても好きになれません。
でもでも、何が正しくて何が間違っているかを冷静に区別して判断できるRちゃんは、大好き。
好きのほうがポイント高いから、Rちゃん好き♪
(以下略)
じゃっきー w/love
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本当のことを言うと、もっと強い調子で言ってしまいたかった。
「どんなにあなたの意図が正しかったとしても、
暴力をふるってしまうことは絶対に間違っています。
あなたの正しかったはずの意図までが、間違っていると決め付けられてしまうからです。
そうしてそれは、元に戻すことはできないし、
後から「あれでよかった」と訂正してもらえることもないでしょう。
それはあなた自身の責任で償い、できれば今後二度とあのような暴力を使わない、
と誓ってもらいたいほどです。
もっと言えば、暴力に訴える前に、それを避けて言葉や頭でどうにかすることを
必ず優先する、ということをこれからは身に付けてもらいたいです。
それができないあなたではないのだから。……(以下、言っちゃえばまだまだあるだろうけど、きりがないから略)」
でも、こんなしつこいことをごちゃごちゃ言ってしまっても、
むしろ相手には伝わるはずがないと思って、やめた。
頭の中にたまっちゃったので、ここに吐き出します。
元気でいてほしい。
とても良い人なのはわかっている。
夢をかなえてほしい。
……
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★2・赤ちゃん
#そういえば、お店のママの名前って、
# もしも私に二人目の子供ができたらつけたい名前そのものだった。
# でも、実際は、二人目の子供は流産してしまったのだった……
# そういうことが、パートナーをいたわることではなく、
# 自分が自分のことだけ考えて自分勝手にトランスする、という
# 「逃げ」にしかつながらなかったことが、悲しい。
#
# でも、白状するけれど、私は自分がそうでありたかったような「性」を持つ子が
# ほしかったのだった。
# 妊娠初期にテストステロンの働きを阻害する薬をパートナーに飲ませてでも……
# もちろんそんなこと「バカな空想」だけで終わるに決まっていたけど、
# そんなことを考えてしまう自分が恐ろしかった。
# あの頃は、ひたすら「自分がトランスする」なんてことは空想や犯罪以上に
# 不可能なことと考えていたし、何よりも
# 「いーじゃん。いちおう男としてパスしてるんだから、死ぬまで我慢すりゃいいじゃん」
# としか思っていなかったのだった。
#
# まるでそんな犯罪的な空想を見透かすかのように、
# 2番目の子は「死んで生まれた」。あるいは「生まれたときにはもう死んでいた」
# 確か私の冷酷な態度が原因だったはずだ。
# 少なくとも、彼女は私に言った。「あなたが殺したのよ」
# そこまで言われる筋合いはない、と私は心が凍りつく感じを味わいながら、思った。
#
# でも、その一方で、私は奇妙に冷静に、おかしな理屈をでっちあげていた。
# 「この子は音楽から生まれたわけじゃない」
# 「仕事を一生懸命やっていくということで、私は男になれる(かもしれない)」
# と思ってできた子だったと思う。
# それなら、不本意ではあるけれど、子どもに対して「父」であることができるかもしれない、
# そう思ったのだろう。
# それは所詮、自分をないがしろにする、甘えた妥協でしかなかったのだろう。
#
# それに、生まれてから名づけようとしても、また彼女の実家(姑)から
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11月22日(木)
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