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原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■T'sの用語集(「お話しましょ♪」から転載)
★1・T'sの用語集(「お話しましょ♪」から転載)


★1・T'sの用語集(「お話しましょ♪」から転載)
(以下、遊ちゃんからの質問に答えるかたちで)
「Welcome to Jackie's!」のリンクから「用語集」にいくと、正確で詳しい説明があるよ。
できればそちらで再確認した方がいいとは思うけれど、私なりにわかっていることを言えば……
(長いので、何回かに分けて入力することになりました(^^; うわぁ、大仕事に……でも、私にとってもちょうどいいチャンスだわ、そういう「考え方」をはっきりさせるための! ありがとね、遊ちゃん♪)

・TS:Transsexual「トランスセクシャル」;元々は、全体をまとめて言う言葉だったけど、「TG」「TV」との対比から、狭い意味で言われることも多くなった。
ずばり、「身体の性」を「心の性」に(できれば完全に)合わせたい、と思っている人たちのこと。
もちろん、その中にもいろんな人がいて、「元は男だった」とかいう証拠は一切消して「普通の女の子です」と言って生きている人もいます。(実は案外多いらしいけど、何しろ「証拠を消している」ので、見つけようがない;んで、統計もとれてないらしい……)
私みたいに、「身体だけが元に戻れば、後はそのままでいい」って言う人は少ないらしいけど。
だって、「TS」の大きな特徴は、「私は確かに身体は男として生まれ、そのように育てられた。けれども、実はそれは『間違い』で、自分は本来、女として生きなければいけない(いけなかった)」と思っていることだから。周囲からも「確かにあなたは(できるだけ『普通の』)女性だね」って言ってもらわないと、辛いんです。

・TG:Transgender「トランスジェンダー」;自分が「男」だとか「女」だとかいうことに、「違和感」「疑問」を抱いている人たち。
多くは「生まれつきの性が間違い」とまで思っていないけれど、「男は○○でなければイケナイ」とか「女は××してはイケナイ」とか、決められた「性役割」みたいなものにはとても抵抗がある。
だから、「手術して身体を元に戻す」ということまでは考えないけれど、
「おまえは男なんだから、スカートなんかはいちゃダメだ」とか「あなたは女なんだからそういう言葉遣いをしてはいけませんよ」とか言われると、とっても辛い。
もちろん、誰でも「性役割(これのことを『genderジェンダー』っていうんだよね)」を強制されたら窮屈な気のすることは多いけれど、たいていの人は「でも、そうだよな、オレは男だから」とか「やっぱり女だから……」って納得しちゃうことが多いのね。
うーん、この人たちがいちばん幅が広くて、説明もしにくいのかなあ。

*ただ、育てられてくる過程(というか家庭とか)でしつけられた「お前は男!」「あなたは女!」という「常識」はなかなか覆しにくいけど、しっかり自分の心とお話しているうちに、「やっぱり自分の性はこっちじゃなくてあっちだったんだ」と気がつく人も多いようで、初めは「私、『TG』でイイです」みたいな言い方していた人が、いつの間にか「ゼッタイ、手術まで……!!」と拳を固めているケースもよくあるようです。
私も、実を言うと、そんな感じなの(^^;。

*あと、「性(別)(sex)」と「性役割(gender) 」を区別する考え方は、日本人にとっては苦手。
特に「genderって何?」っていう感じがする人は多いんじゃないかなあ。
うーん、一言で簡単に説明すると……
「性(別)(sex) 」:かたち。
「性役割(gender) 」:はたらき。
人間の場合、「かたち」として身体に与えられた「性(別)」の他に、他人との間でのその人の「はたらき」としての「性別」「性役割」がある、という考え方から来ています。
そうだなあ、日本人にとって分かりやすいのは、ちょうど「敬語」みたいなものかな?
あるいは、「立場」とか。
人間関係で初めて決まるでしょ、そういうもの。
(もちろん、決まるための要素はその人の「かたち」で決まっている部分が大半なんだけど)
これは、よく分からなければ、「用語集」とか「EON/W」とかで、詳しく読んでみて!
(そのための「インターネット」だもーん♪)


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02月21日(月)
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