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原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■わたしのジェンダー観;少子化問題について
男よりも労働能力の優れた女なら、男を家庭に「専業主夫」としておいて、自分が働けばいい。
それをもしも男が恐れるのだとしたら、それは自分の自信のなさの表われでしかなく、男自身がコンプレックスを乗り越えて変わっていくしかないと思う。
コンプレックスを助長するような周囲の反応(現実には「主夫」をやっていても、「仕事もしないで家でぶらぶらしている」としか言われないケースがあんがい多いのではないでしょうか)も問題だと思います。

何百年かたったら、生物学的に生まれた時の性別とは無関係に「子を産むつもりのある人=(とりあえず)女(と呼んでおこう)」とでもいうような常識が成り立ち、それはたとえば学齢を迎えた後なんかに自分自身で決めることができる…… というような世の中に、なっているかも。
わたしがその時代に生まれたら、きっと「産む」ことを選択するだろうな。
でも、だからといって、自分がやりたいこと(=仕事だったり趣味だったり)を放棄するようなことはしないだろう。
両立して生きるだけの能力を、貪欲に学びとってやる。きっと。

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★2・少子化問題について

このところ、原案帳#22でもしょっちゅう言ってるけど
わたしは「少子化対策」なんかする必要はない、と思っている。

理由は極めて単純。
「人口が増えないとこの国の発展・安定が維持できない」というのが根拠の薄い思い込みでしかないから。

「右肩上がりの発展」がなければ「衰亡」なんて、帝国主義時代(19〜20世紀)の亡霊みたいなものじゃん。
21世紀なのにまだそんな考え方しかできないようじゃ、この100年は乗り越えられませんぜ、ダンナ。
「規模拡大」ということを全く含まずに穏やかに安定した状態を作り出すことのできる発想がなければ、
人類はただ単に滅亡を早めるだけだと思う。

少ない人口でやっていける国土と社会を作っていけば、いいじゃん。
こんな狭い国土に今の人口、既に多すぎ。
自然に減っていくのなら、殺し合いして減らす必要もなくて、都合がいいじゃん。
今ならまだ、日本全土が「過疎化」してゴーストタウンがあちこちにできても、
気候の砂漠化がそれほど進行していないから、
放っておいて100年もすれば森にはならなくても草ぐらいは生えているでしょう。

世界的にも人口爆発が恐れられているのに、
自分の都合ばかりで少子化を恐れるのは、あまりにも近視眼的で自分勝手。
そんなに人口減が嫌なら、人口爆発している現場から子どもをたくさんもらってくればいいじゃん。
そのままその地で生きていこうとしても餓死が待っているだけの子どもたちを何万人でも「日本人」として迎え、
それこそ少ない人口でも充分やっていける優秀な人材になるように教育すればいいじゃん。

「日本人の純血が汚れる」などと寝言を言う人、
その「日本人」の遺伝子の6割以上は中国や朝鮮半島の人たちと同じだ、という事実をどう思う?
「日本固有の遺伝子」を持つ人なんて、確かほんの2、3%しかいない、って聞いたよ?
(きっと100人に2、3人しかいないような独特な姿なのではないでしょうか)
「昔から日本人として生きてきているから、そういう人(=日本人全体の6割にものぼる『帰化人』)は別」とでも?
その「昔」ってどれくらい? 300年(江戸時代)? 500年(戦国時代)? 1500年(大和時代)? それとも100年(明治時代)? 50年(戦後)?
決められるの、そんなこと?
幻想にしがみつくのは止めようよ。
(ついでに言うと「北方領土返還」を実現した暁にはなんと!「ロシア系日本人」が誕生する可能性が! 
それはいいわけ、「純血」の好きな人たちは?)

多様性を喜びあおうよ。

「量」に頼らない幸せを、探そうよ。見つけようよ。

(あーあ、なんかまた暴走してしまった……)

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★3・ところで

★1・わたしのジェンダー観に

>産むことができるのは生物学的に典型的な「女性」だけだろうと思うし、「産ませる」ことができるのも同じく典型的な「男性」だけでしょう。

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07月19日(月)
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