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原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■過去のことにしたい話
それ以後、わたしは一切の女性と恋愛なんか絶対しない、と誓った。
それまでだって彼女のことだけ愛していると思っていたのに、それじゃあ足りないんだ、と思ったから。
いつのまにか、パートナーのことも愛せなくなっていた。
> 嫉妬は、実は、人間関係の不安定さの証明です。疑心暗鬼になり、人間関係はうまく行きません。
> この感情が、「身体的暴力」「心理的暴力」「社会的隔離」「性的暴力」につながっていきます。
> ここで大事なことは、「嫉妬心」と「愛情」は全く別のものだということです。
これは、思い当たるところがある。
でも、わたし自身は自分の「嫉妬」と「愛情」をごっちゃにしたことはない。
嫉妬で苦しい気持ちになっているのを愛情だなんて思ったことはない。
> 暴力にさらされていると、ここのところが麻痺してきます。
> このことをぜひ覚えておいてください。
彼女はたぶん「わかっています。余計なお世話」と言うだろう。
W支配欲・独占欲
> 暴力夫の大半は、家庭の安全が保たれているのは、自分のおかげだと思っています。
これは全く当てはまらない。
典型的な「家父長主義」だと思うし、自分がDVやっていた頃にもそういうタイプの男性を見ると「気持ち悪い」と思ってしまっていた。
> なぜなら、家庭内での主導権が脅かされると感じてしまうためです。
主導権を彼女が握っているのは大歓迎だった。
この、DVの原動力としていちばん肝心のはずの「支配欲・独占欲」が、どうもわたしにとっては「他人事」としか思えないのだ。
X神経過敏で傷つきやすい
> あれほどの身体的暴力や心理的暴力、言葉の暴力を振るう男性も、びっくりするほど傷つきやすい心の持ち主です。
> 自分を傷つける言葉には非常に敏感です。
> また、傷つけられると、今度はその感情に対して押さえが利かなくなります。
……(以下略)
これは、全面的に当てはまる。
問題は、「びっくりするほど傷つきやすい心」をまともに表現できず、結局「暴力」でしか表せなくなってしまう、ということだ。
悲劇はここから始まる。
被害者や周囲からは「びっくり」されているのに、加害者側にとっては「傷ついたから暴力に走る」という構造になっているとしか感じられない。
つまり、順番が逆なのだ。
自分の苦しみを誰一人理解してくれないどころか、いちばん痛いところを更にえぐるように傷つけてくる。
もちろん、それに対して「暴力」なんて幼稚なやり方でいくら表現したところで、更に誰も理解してくれなくなってしまうだけなのだが。
Y内弁慶の外地蔵
> 多くのDV男性は、会社では仕事熱心であったり、信望の厚い人物であったり、有能な人材であったりします。
> 地域でも、温厚で人柄がよく、面倒見の良いパパさんという評価をされています。
> ところが、家の中では態度が一変するのです。
> これでは、パートナーは1日中ずっと夫のご機嫌伺いをしていなくてはなりません・・・
これは自覚がないけれど、DV末期にはこんな感じだったような気がするなぁ……(涙
セックスについて
> DV男性は、性行為によって自分の支配関係を確認しています。
気持ち悪い。理解できない。
これは、書いている人の個人的な体験を一般化しているだけなのではないか。
強いて言えば、わたし(とパートナー)の場合、相手がわたしに対して「支配的なセックスを要求してきた」ように感じるだけだ。
それとも、こんなふうに感じるわたしがおかしいのか。
おかしい? どういう意味で? 「典型的なDV男性」と比べて「おかしい」?
もしもそうだとしたら、それはとても幸いなことだ。
自分の犯した暴力行為について
> DV男性の多くは、自分の犯してきた暴力行為に対して、全く無自覚です。
> それは、前述してきた様々な要素によるからなのですが、だからこそ、暴力を振るう男性は、変わることは出来ないのです。
> パートナーに逃げられても、また新しい女性と暮らし、その暮らしのなかで暴力を繰り返すことになるでしょう。
初めは無自覚でも、自力で自覚できる男性もいる。
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12月31日(水)
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