ID:51752
原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■まだGID板……
メスの安全を守るのは、性的な接触によるコミュニケーション。
「ホカホカ」と人間が勝手に呼んでいる行為は、
ちょうど人間でいえば「レズビアン」みたいなもので、
(ちょっと性的にきわどいこと書くけど)
「性皮」と呼ばれる部分をメス同士がお互いにこすりつけあう、というもの。
ただ、この行為によって、集団内の緊張感を和らげる働きがあるらしい。

で。

ボノボは「子殺し」をしない。

チンパンジーの子殺し:
チンパンジーに限らず、ゴリラなんかもそうらしいけど、
「子殺し」を行う種がいる。

(ちょっと陰惨なことを書きます)
やだなー、と思うけれど、
オスが子持ちのメスとなんとかして性的なつながりを持ちたいと思ったら
そのメスが抱えている子どもを殺してしまえば、
メスは再び発情期が起きて、割り込んできたオスを迎え入れることができるのだ。
(事実です!!)


この二つの種を比べてみてわかるのは、
生殖に直結しない「性的接触」を許容することで、
「子殺し」が防げるのだ。

なんか、ばかみたいだけど、

えっちであることができれば
陰惨な殺し合いが防げる。

と、言えるようなのだ。

そんなわけで、私のエロ本『サルの百科』は、毎晩私の妄想の「オカズ」になっています。
(といっても、本当にオナニーとかする気は、ぜんぜんしないけど……)
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★4・戦争の中の「性欲」
うう……またまた陰惨なテーマを。

日本でも問題になった「従軍慰安婦」とも関わるけれど、
どうも「戦争」という現象―たぶん「全ての生物の中で最も汚らわしい共食い」―の中で
戦闘=殺し合いに直に携わっている男性(女性については知らない)が
強い性欲に駆られることがあるらしい。

これはいったい、何なのか。

前のボノボとチンパンジーの比較とも関わるけれど、
人間はどうもチンパンジー的な性質も持っているらしく、
性欲→殺したい衝動、という連関があるような気がするのだ。

ううう、気持ち悪い。

ただ、救いだなー、と思えるのは、
その一方で、なんだかボノボみたいに
「緊張を緩和する」ということにも
性的な接触が利用されている、そういう面もあるみたい、ということだ。

ある意味、人間は近縁の類人猿たちが特徴的に持っているいろんな性質を
少しずつ持っているみたいだ。

私は、それならボノボみたいに生きたい、と思ってしまう。

何であれ、殺すのはいや。
(たとえそれが「人間の本能」とやらに背くことであっても)
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10月23日(水)
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