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原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■ミッフィー 混乱
『めぞん一刻』の「四谷さん」が、よく「B型的」といわれていたけれど、
あの態度はむしろA型に多い。

逆に、なぜB型どうしだとそういう言い方が少ないのか。
それは、たぶん、そういう目にさんざん遭わされて傷つけられた経験があるので
多少なりとも好意を持っている、または特に悪意を持っていない相手に対して
そういう言い方をしないように心がけているからだと思う。
……ううーん。
そうやって、まるで「A型はみんなそう」ととれるような書き方をするのはよくないかも。
たまたま私にメールをよこした人が「A型」だ、というだけだし、
その人にとって私がどのくらい混乱してしまうか、たぶん思いもよらなかっただろう、と
文面から読み取れてしまうので、
「ああそうか、A型的な書き方だから、そういう一般論で薄めれば、私の不快感も少しは消えるだろう」と
自分の平静を保つために「逃げ」を打っているのかもしれない。

ユーラシア大陸の西のほうに多く、日本でもたまたま最も多い血液型、A型。
一方、南アジアからウイグル、モンゴルと中国大陸を囲むように分布しているB型。
海岸線や島嶼地域など、「大移動」を必要とする地域には特に多く、
でもまんべんなく世界中に分布しているO型。
A型とB型の分布、特にB型の分布に偏りがあるせいでそれに連れて分布の偏る
AB型。
地域性と血液型。

でも、血液型は決して「性格」そのものを左右するわけではない。
むしろ「体質」のある部分に影響を与えるようだ。
そこから間接的に、性格にも何らかの影響を与えるだろう。
それはちょうど、「太っている人はやさしい」「やせている人はやさしくない」というようなことが
言えないのと同じことで、
「〜型はどういう性格」とまでは言えない、ということだ。
ただ、太った人は電車で席をとるのに人よりも大きな場所をとってしまうかもしれない。
やせた人はもしかしたら貧血になりやすいかもしれない。
血液型と「性格(or 人格? 気質?)」との関連は、そういうことだと思う。

もしも血液型の因子が大脳の働き方とかに直接影響を与えていることが明らかになれば、
「血液型は人のものの見方・考え方・感じ方を左右する」と言ってもいいかもしれない。
(O型の人が概して人に対する気遣いが多く、下手すると過剰になってしまう……ということがあるのは
もしかしたらそういう面があるのかも、と思わされる)
私を5年にわたってがんじがらめに支配した人が、O型だった。
なので、ときどき、O型の人の関係性の濃さがちょっと怖い、と感じてしまうことがある。
でも、一見似たような感じに見えても、私に対する加害者と同じように何か心に隙間があって
それを埋め合わせるのに私を支配する、ということとは限らない。
私はそんなに臆病になる必要はない、と考える。

元パも、O型だった。
彼女は、私に尽くしているつもりだった。
けれど、私が頼りないせいで、だんだん支配的になっていった。
だから、O型の支配を引き出してしまう私の「依存性」のほうに問題があるのかもしれない。

萩尾望都の作品に『青い鳥』というのがあった。
まあ、改めて思い返すと、典型的な「やおい」だったような気がするけれど、
自分が恋してしまった相手から「逃げる」、というモチベーションはなんとなくわかる。
それでも運命のいたずらで、何度も出会いなおしてしまう……

私は「病気のせい」にはしていない。
たまたま年齢的なことと、昨年手術を受けてから1ヶ月寝込んでいる間に
すっかり体力が衰えてしまったと感じること、
そのようなことがあるだけだ。
30歳と40歳じゃ、身体について起きることも違うのだから、
それを頭ごなしに「それじゃいけない」と言われても、正直余計なお世話だ。

もしかしたら、私の文体が若々しい(というか「幼稚」?)ので、
私が実年齢よりも10歳若く見られてしまっているのかもしれない。
半分は喜ばしいけれど、あと半分はちょっと迷惑。


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05月11日(土)
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