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原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■「報復」について
でも、それって、20世紀までのことでしょう?

過ぎてしまったら忘れて、また同じ過ちを犯す?

できたら世界中のどこでも戦争が起きない、誰も戦争の被害にあわない、そうなったらいいな、って(たぶん日本人の多くが)思うでしょう?

ヒトっていうサルは、確かにバカだけど、ちょっとは進歩するものだよ。

今世紀中に人口爆発も終わるし、きっと戦争なんかしなくても生きていける世界になっていくはずだよ。

いつまでも過去の価値観にしがみつくのが、いちばんバカだと思うよ。
何度もここに書いてるけど、今「山梨県警vs愛知県警の戦争」なんて絶対に起きないでしょう?
でも、たった500年ほど前には、ちょうどそんな感じのことが日本でも起きていたんだよ。

今はまだ国家と国家が戦争するのは当たり前ぐらいに思っている人が多いだろうけれど、あと100年もすればそんな価値観は笑われるようになるよ。

まあ、100年後の価値観なんか先取りしても、それでたった今が生きやすくなるわけでもないんだけど。

「現実」っていう言葉に甘えたくない。
たとえ今の世界が本当に(?)戦争なしには成り立っていない(???)のだとしても、わたしたちは戦争なしで成り立つ世界を築き上げていかなければならない。

そのために、いちばん有効で簡単なこと。
チョムスキーが言っていたけど「関わらないこと」。
テロに加担するのは論外だけど、それに対する「報復」にも決して関わらないこと。

大切な人が殺されて怒りや憎しみにあふれている人がいたら、やわらかにその気持ちに共感して、怒りや憎しみを和らげてあげよう。
怒りと憎しみを、悲しみとあきらめに、変えてあげよう。

戦争犯罪者も含めて犯罪者に対して負わせる罪の償いは、必ず生きてさせること。

もしかしたら、大切な人を殺したやつも殺してしまったら、同じところに行ってしまうかもしれないじゃないか。
殺した罪の自覚もできていないのに同じところに行かれるなんて、そっちの方がよっぽど許せないよ。

人間が裁いてしまったら、神さまは許すしかないじゃん。
死刑なんかにしたら、絶対殺された人と同じところに行っちゃうよ。
だったらせめて、自分が犯した罪をきっちり自覚して、殺された人が味わったかもしれない苦しみを生きているうちにたっぷり味わってもらって、それからゆっくり死んでもらおうよ。

……ということで、きりがないからこのへんで。

「終戦記念日特集」でした。

08月15日(火)
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