ID:51752
原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■また田中宇的モーソー
けず、オーストラリアやシンガポールのように、アメリカと、中国中心に自立
しつつあるアジアとの両方を向いた、両建ての戦略を採った方が良い。日本が
両建ての戦略を採っても、アメリカは十分容認してくれるはずである。両建て
の戦略を採る場合、北朝鮮の問題に対しては、6カ国協議の再開を最重視する
ことになるので、日本と中国の方針は、同じ方向性になる。
http://tanakanews.com/f1129japan.htm

--------------------------(以上抜粋)

まあ「田中宇的モーソー」と呼ばれるわけだけれど、わたしはあんがい似たような意見だったりする。(それもここでは何度も言ってるけど)
予測している部分はけっこうはずれるけど。

まあ、日本では政権与党がアメリカの軍事・外交・経済力を後ろ盾にして初めて成り立っている以上、対米従属がどんなにみっともない状態になってもやめられないだろう。
いくら殴られても逃げない「バタード・ウーマン」とすごくよく似ている。
与党が「どんなにひどい目にあっても別れられないほど好きなの」というのは勝手だけれど、同じ日本人だからといってわたしまで巻き込まないでほしい。

中露が提案した「柔らかい」国連決議案の方を、わたしは支持する。
少なくとも、どうやら米日の他には「国連憲章第7条に基づいた」などというきな臭いやり方を支持している国はないらしいし。

どうやら、日本国内では「軍備を持つべきだ」などという世論がそれなりに盛り上がっているらしいけれど、諸外国からは「あそこは軍備を持っていないから……(従来なら『ナメてかかっても平気』とか思われていたんだろうけど、今は)それにあわせたお付き合いをさせてもらおう」と思われているのでは?
日本と付き合うことで、諸外国は(戦争の可能性を考えない)「平和外交」を体験することができているのではないか。

「9条」を持つ日本国の存在そのものが「平和のアイコン」だったのだ。

それを、国際感覚に乏しい人々や、実はそれなりに国際感覚はあるんだけどその知識や判断力を「戦争すれば儲かる」方に使おうとしているインテリヤクザな人々が、「9条なんてやめちゃえー」と大声で騒ぐようになってしまい、

世界は固唾を飲んで待ち構えている……

日本が「素手じゃなくなった、喧嘩の相手にできる国」になるのを。

わたしは、ごめんだ。

喉元過ぎれば熱さ忘れる……戦争(=太平洋戦争まで)を直接知っている世代がほとんどいなくなったら、あっという間に「再軍備」だって。
呆れちゃう。

22世紀の人々が21世紀を振り返った時、「日本の変節は歴史の汚点だった」と言われないようにはできないのか。

今度アメリカにくっついて戦争に参加したら、その時には日本はまた「枢軸」だぞ。
今やアメリカ自身が「悪の枢軸」に成り果てているのだから。

……ああ、明日はそれどころじゃないのに、
なんでわたしはまたこんなくだらないモーソーに逃げ込んでるんだ。

07月13日(木)
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