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原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■一昨日の練習風景 メールから行政を変える! 外務省への手紙
 議員1期目の私は、昨年10月末に、それまで所属していた組織「生活者ネットワーク」を離れて、現在「世田谷市民クラブ」という一人会派で活動しておりますが、一人会派となってから、このホームページを開設し、毎日15〜20通のメールが入るようになりました。「区政報告レポート」も、アドレスがわかる方にはメールで送信しています。夫も子どもも寝静まった深夜、毎晩2時間パソコンに向かい、メールチェックを行なっています。すべて目を通して、必要があるものには返信します。ネットやメールなど、様々な媒体で発信していかないと、議員の存在がなかなか身近に感じてもらえない、と思うからです。

 この朝日新聞の記事は、ホームページやメール等のあたらしいツールを通じて、議会や議員の存在をもっと身近に感じてもらえれば、と常日頃から考えていた成果だと思います。以前、組織に所属する議員であったときは、メールアドレスが事務所共通のもので、私の元に直接来るものではありませんでした。組織を離れてからのことですが、地元のある区民の方に「地元で高齢者のパソコン教室があって、初めてメールを出してみることになり、区議会のホームページを見て田中優子さんのアドレスを知ってメールを送りました。でも、その教室で返事がもらえなかったのは私一人だけで、とても恥ずかしく悲しい思いをしました」ということを伺い、とてもびっくりしたことがあります。私はそのメールを見ていないのです(事務所から転送されなかったのだと思います)。その方がどんな思いでメールを一生懸命打って下さったか、どれだけ楽しみにして出して下さったか、と思うと、私自身も大変なショックでした。
 そして今回、一人会派となって、私自身のパソコンに直接区民の方からのメールが届くようになったこと、自分の判断と自分の責任で対応ができるようになったことで成果があげられている事を実感として感じております。会派を組んで議会の中で大きな力となるメリットはもちろんありますし、それも必要なことだと思いますが、だとしたら、できるだけゆるやかなまとまりで、議員個人の個性や判断が大切にされるような会派であるべきだと感じております。区民の皆さんが望んでいるような議員の役割に応えられる議員活動を目指していきたい、というのが私の思いです。
4月9日(水)の朝日新聞・朝刊「家庭欄」です。皆様も、ぜひ、読んでみて下さい。

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朝日新聞朝刊 2003年4月9日

「つなぐ 声拾う新しいパイプ」

議会?(上) 03統一選
つなぐ 声拾う新しいパイプ
1通のメール、質問に反映

 1月下旬。東京都世田谷区議の田中優子さん(43)のパソコンにー通のメールが届いた。

 「多くの議員の方々に知って頂きたくて」と題されたメールは、区内で女性として暮らす男性からだった。幼い頃から自らの性に違和感を覚え「性同一性障害」と診断された。普段は女性として生活しているが住民票などを取る際に性別欄のせいで苦痛を感じることなどが書かれ、「一刻も早い解決策を講じてほしい」と結ばれていた。
住所と電話番号はなかった。性同一性障害への偏見が少ないタイで生活した経験がある田中さんは「区議一人の力で何かできるわけではありませんが、応援しています」と返信した。

 田中さんにメールを送ったのは井上晃子さん(仮名=27)。区議会のホームページで議員名簿を見つけ、54人の議員の大半がメールアドレスも掲載しているのを知り、ほぼ全員に送った。返事をくれたのは3人。田中さんの文面が一番親身に感じられた、という。

 何度かメールをやりとりし、病院の診察や運転免許を取る際などにも、井上さんの容姿と書類上の性別が違うため、常に苦痛を感じていることを田中さんは知った。3月の区議会で、「まず印鑑証明書から性別記載を削除してはどうか」と質問。担当課長から「改正に前向きに検討したい」という答弁を引き出した。最初のメールに返信した1人、羽田圭二議員(48)も投票所の入場整理券から性別記載の削除を求めた。
区側が「検討したい」と答弁するなど、この問題への取り組みが広がっている。


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04月22日(火)
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