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原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■オンラインはケータイばっか(-_-;
まあ、前によく書いたけど、「父親は必ずしも遺伝子の提供者である必要はない」ので、
私が遺伝子を提供し、私のほうでは死ぬまで心から愛し続けようと思っている少年は、
新たに適切な「父親(的存在)」を見つけているかもしれない。
(「父親」とは、子どもに対して「社会」というものの存在を教え、
そこに適応するための窓口となり、
「母子の癒着」つまり精神的な「臍の緒」を断ち切り、
自信を持って生きていけるように送り出すために
社会から家庭に派遣された「代表者」であればいいのだそうだ。
もちろん、それはとても重要な役割で、
多くの場合、最も愛する配偶者との共同作業によって遺伝子を提供し、
妊婦となった配偶者のケアをすることで間接的にも子を支えてきた
「産みの父親」がいちばん適役であることは言うまでもない)
だから、私が彼に会いたい、と切望してしまうのは、私の身勝手な願望でしかないのだろう。
でも、会いたい。
すごく、会いたい。
彼は会いたがらないだろうか。
「気持ち悪い」とか「うらんでる」とか思われているのだろうか。
とても気がかりだ。
私はもう、女性としてちゃんと立ち直ったのだから、
子どもと会ってもだいじょうぶなのに。
そうして。
元パートナー(配偶者)だったNさんとも、会って話がしたい。
彼女の怒りと憎悪は、まだ解けていないのか。
彼女が理想としていた家庭や家族の幻想は、私がすっかりめちゃくちゃにしてしまった。
だから、彼女が私に対して強い憤りや憎しみを抱くのは当然なのかもしれない。
今はきっと、家族4人を彼女が一人きりで養う、という重責に耐えているのだろう。
私と話をする余裕など、ないだろう。
でも、せめて詫びたい……
そうして、私が彼女にとって危険な存在ではないことを、確かめてもらいたい。
そうして、彼女が私を憎悪で脅かすことはないということを、私自身もまた、確かめたい。
そう。和解したいのだ。
(実は、今年のメインテーマはそれだったりする)
今のままでは、彼女も全く救いのない人生を送るだけになってしまう。
少しでも、彼女の助けになれれば。
……
それとも、こんなふうに思うのは「思い込みが激しい」のだろうか。
彼女が今は幸せに暮らしているのなら、私が口出しする必要などない。
でも、どうもそのようには思えないのだ……
いくつか、彼女自身が幸せになるのに妨げとなっていることがあった。
それは私には見えていた。
でも、私は自分が男のふりをするのに精一杯で、
彼女のために何一つしてやることができなかった。
でも、今は。
かつての私よりもずっと、強くなった。
それはもちろん、女性に戻ることができたからだ。
まず最初に彼女のために。
(もちろん、それよりも前に「自分のことは自分で」)
それから、できたら、広い社会の、苦しんでいる人たちのために。
せめて、かけた迷惑の分くらいは返したい。
私は、そのために「表現者」として生きる。
その名は「トランス・アーティスト」。
(ここ、笑うところじゃないよ)
祈っている。
私の願いが叶いますように。
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04月01日(火)
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