ID:51752
原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■なるほど。(売買春の是非について)
「オナニーなんかしないで、ちゃんと女とセックスし、産めよ殖やせよ地に満ちよ。
戦争起こしてたくさん死んでも困らないように。
非キリスト教の国や民族は滅ぼして、世界中をキリスト教で支配できるように」
というニュアンスを感じるので)
そういう「罪」を犯したことのない者しか石を投げちゃいかん、ということになっていたら
石を投げることのできる男(=オナニーしたことのない男)なんて誰もいないだろう。

更に。
勝手な深読みかもしれないけれど、「罪の無い者」という言葉にはもう一つの意味が込められていて、
「この娼婦を買ったことの無い者」
ということだったのではないか。

時に男はこのような「身勝手」を振り回す。
自分では売春婦を買っておいて、それを疾しいことと思うものだから
「売春は罪だ、悪だ」と叫びたて、自分が買った売春婦の口を封じるのだ。

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現在ある「売春防止法」は、私にはとても理解しにくい内容だ。
自分で「わかりにくい、苦手だ」と思っていると、誤解・曲解しているかもしれないので、
ちょっと検索してお勉強してみよう。
Googleの検索結果:「売春防止法」

(面倒だと思わない人は、私と一緒に↑の検索先のうちから「売春防止法(本文)」というのを読んでみましょう)
うーーん……
こんな法律、ちゃんと読むのは正直言って初めてだし、
大学で「法律専攻」だったせいで(!? 人のせいにするなよ>里花)、
私は法律の条文を読むのがかなり苦手(!!)だ。

でも、どうやら、この法律は「立ちんぼ、街娼」を規制することと、
暴力団を中心とした「売春斡旋業者」を取り締まることを主旨としているらしい、
ということはわかった。
どこかで誰かが
「売る側を罰する規定はあるけれど、買う側には罰則がない」
と言っていたけれど、確かにそんな感じ。

日本が「キリスト教圏のモラル」に合わせることで

「ホラ、日本だって西洋諸国と同じようにモラルの高い国なんですよ!!」

と自己主張できるように、という意向をぷんぷん臭わせている。
このやり方は、明治維新の時に当時の政府がアジアの周辺諸地域と同じように
「植民地化」されていくのを防ぐために

「ホラ、日本には憲法も議会もありますよ!!」

というところを見せるために、大急ぎでそれらの制度を整えた、というのと
似たようなやり口だと思える。

こんな法律じゃ、売買春はなくならないだろう。
どうせがんじがらめにするのだったら、
男が「これじゃあ買春なんてしてもしょうがない」と思えるようになる、とか
売春が一種の「芸術」と同じような領域で扱われるような方向で
「規制」すればいいのに。

これが、私の考える「北風と太陽」。
規制・処罰の北風じゃなく、モラルの陽の光で「売買春」というコートを脱がせてしまおう、
「性」という旅路を一人とぼとぼと歩く、孤独な旅人……男も女も、更にその他の全ての「性」の人……に。

(って書いちゃったのでついでに書き加えるけど、
旅路が「一人きり」じゃなければ、もっといいのにね=性教育の更なる充実を!)

01月11日(土)
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