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原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■アディクションについて 忘年会 Eva Cassidy(続き)
今さら何をややこしいことを、という感じなのだ。
なのに。
その「てきとー」さ加減っていうか露骨に言うと「いい加減さ」、っていうか
「癒し」を伝えてくれるのだ、私に。
もちろん、エヴァ・キャシディ本人は精一杯歌っている。
「きちんと」歌っている。
でも、たとえば、曲によっては、アレンジ譜さえもなく、
きっと「曲名」だけで一発あわせて録音しておしまい、と聞こえる曲だってあるのだ。
エヴァは、生前はそれほど目立った音楽活動をしてはいない。
ていうか、"Eva Cassidy Bio"によれば、
生活の中にすごく自然に音楽があって、その中で、いわば「生活感覚」として
ヴォーカルの才能を育んでいった、というようなことが書いてある。
(いや、書いてない。私が勝手に解釈している……ごめんなさい。でも、音がそう言ってるんだもん!!)
それで「これから本格的に音楽活動を始めよう」と思って、
CD1枚出したら、癌であっというまに亡くなってしまったのだった。
ミシェル・クァンのフィギュア・スケートに採り上げられた、ということもあるだろうけれど、
エヴァの死後、エヴァの音楽、っていうより「歌」のすばらしさが、
ほんとうに少しずつ、じわりじわりと、世界に広がりつつあるのだろう。
また、そのような現象をもたらすのにふさわしい音楽性だとも思う。
……
言葉が多くなるのは、言葉にならないものが多すぎるから。
もう降参しよう。
もう10回くらい、MDにダビングした「Songbird」を聞いてる。
興味のある方は、このCDタイトルから↑「Amazon.co.jp」へジャンプできるので、
ぜひ買って聞いてください。
実は、ビデオはほとんど買いたいと思わない=レンタルですませるけれど、
CDは「買う価値のあるもの」の存在がちゃんと理解できるのだ。
もっというと、ある音楽に対して評価っていうかリスペクト(敬意)を持ったら、
それは決してレンタルですませてしまうのではなく、買うべきだ、と思っている。
必要があって(仕事にせよ生活にせよ)借りなければならないものも多いし、
いわば「試聴」のつもりで新譜を借りることもあるけれど、
流行が終わる頃までには「買うべきかどうか」が決められる。
「流行」そのもののように、常に最新のものを知らなければ意味が無いなどとは思わない。
だから、私がCDを買うのは、流行る前か後だ。
エヴァは、流行っているのかしら?
よくは知らないけれど、……まあ、いいや。
流行は世相を反映するけれど、
決して音楽そのものの良し悪しと直接つながっているわけではないのだから。
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12月29日(日)
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