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原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■戸籍の続柄について 朱梨ちゃん
★2・朱梨ちゃんの落書き
お店に朱梨ちゃんという子、というよりも「先輩」がいる。
まあ、年が若くても、NH歴で言ったら「先輩」になってしまう人は多いんだけど。
この子(←それでもあえてこう呼ぶね、かわいいから)のこと、
私は尊敬している。
踊りと絵のセンスが、とてもいいのだ。
それに、お客さんたちからもとっても慕われている。
特にお客さんからの支持については、私が「かぐや姫」に入るほんのちょっと前に
朱梨ちゃんがお休みしたこともあって、
私は入店した当時、朱梨ちゃんには一度も会ったことがなかったのに、
お店にかかってくる電話は「朱梨ちゃんは?」というのがすごく多かったのだ。
あ、とは言っても「静蚊さんは?」というのも多かったし、
「ママは?」「和希ちゃんは?」というのも多かった。
たまたま、見たことのない「朱梨ちゃん」について尋ねる電話のことを、
私が殊更に覚えているだけなんだろう。
でも、優しいし、おしゃべりは面白いし、どことなく感じさせる「天然っぽさ(?)」が
かわいい。
その朱梨ちゃんが、
お店がちょっとヒマな時に、ちょこちょこっと描いたイラスト。
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★3・「Utahime D.D.」(中森明菜)
中森明菜の最新作。
私は数日前、「かつてと比べて生彩に欠く」というようなことを書いたけど、
大間違い。
大絶賛。
明菜に対しては、(私とちょっと似て)「変わった子」というイメージがあるので
(あ、ちょ、ちょっと、明菜ファンの皆さん、石を投げないでっ、危ないじゃないのよっ!)
どうしてもまるで「自己評価」のように厳しすぎる評価を下してしまうことが多いのかもしれない。
で。
この「Utahime D.D.」は、言ってみれば過去の自分の曲のベスト選曲で
それをセルフカバーしているだけなんだけど、
(私は以前、誰かのセルフカバーを聞いて
「前のほうが良かった」と強く思ってしまったことがあり、
それ以来「セルフカバー」というもの自体をあまり好きではなくなってしまったのだ。
にも拘わらず)
うーん、なんて言うんだろう、めっちゃセンスがいいのだ。
「センスがいい」なんて言い方じゃ「音楽評論」としてはほとんど意味がないのかもしれないけど、
(まあそこまでやってるつもりはないし。これは私のただの「感想」です)
それぞれの楽曲を今の年齢の明菜が歌うのならこういうアレンジがいちばん相応しい、
というところを、それこそ1曲も外さずに衝いているのだ。
しかも、原曲のアレンジを完全に離れて関係ないアレンジで、というのじゃなくて、
少なくともイントロの有名なフレーズとかコード進行とかは、
原曲を踏襲している。
そういえば、明菜の楽曲って、初期の曲でも、歌詞はその年齢なりだったりするけれど
(例「♪いわゆるふつうの17歳だわ……」とか)
曲調とかについては妙に大人びたものを要求するところがあったような気がする。
それは、もしかしたら「ポスト山口百恵現象」と言われた状況の中で
少なくとも音楽性については「百恵の到達点を継承・発展させる」とでもいうことを
明菜が要求される、というようなところがあったのかもしれない、と思わされる。
っていうか、「Utahime D.D.」を聴くと、
なおさらその思いを深くせざるを得ない。
だって、当時のアレンジや歌い方より、明らかに今のほうがいいんだもん。
それも、年齢とか実力に合ってるように、明らかに聞こえるんだもん。
たとえば、それこそわずか17歳から20歳前の女性歌手だったら
この程度の音程の「ぶれ」は仕方ないよねー、それでもよくやってるよねー、と
思わされるようなところが、
今回のアルバムでは(もちろん当然なんだろうけど)見事に解消されてるし、
「そのほうが楽曲に合っている」と思えるのだ。
明菜は、きっとデビューしてすぐに、あまりにも「大人の」楽曲を与えられてしまったのではないか。
当時の年齢なりに歌ってはいたけど
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12月10日(火)
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