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原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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昨年ぐらいだったかな、「キューブ」というサイコホラー映画を見て、その中に出てくる「男性性」丸出しのオトコのキャラクター(「警察官」…初めは最も冷静で正義を弁えているように見えた)が、映画の後半、間違いなく「性欲」によって行動が歪んでいくさまが描かれていて、それに恐怖したのでした。
自分があんなものと同じ性質を持っているとしたら。
どんな「害虫」よりも気持ち悪い、と思った。
できれば、自分にはあんなもの、いらない、と思った。
まだ、あの頃はホルモンも始めていなかったし、自分ではもう「オトコ」じゃなくなってきているような気がしていたけれど、実はそれは心因性のものだったようだし。
幸い、今はもう、ない。
でも、昔は、そのとおりに行動したことはなかったけれど、私にもそういう性質が、あったかも、しれない。
気持ち悪い。
元に戻れなくなって、本当に幸せだと思う。
(あと、このところ特に思うんだけれど、私はやっぱりオトコの感性を理解することができないようです。「オヤジ」はダメだぁ…)
二つめ。
10年ぐらい前のできごとだったのでしょうか。
FtMの男の子が、テレビに出演してカムアウトしたら、「親友」に呼び出されてレイプされた挙句に殺されてしまったというニュースがあった、ということを一昨年か昨年に聞きました。
私は、殺した男性たちがきっと「敬虔なクリスチャン」(といっても、アメリカに多い原理主義者)だったのだろうということも含めて、絶対に許してはならないことだ、と思いました。
そうして、「殺してしまう」ということが、「男性性」そのものなのだ、と思うようになったのです。
ま、「男性性=殺す」ということの傍証はいくらでもありますけれど。
ちゃんと「文化」でコントロールして、自滅することのないように監視しなければ。
それが、男性に与えられた、こっけいな「性文化」でしょ?
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08月06日(日)
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