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doo-bop days
by ブーツィラ
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■2005年マイ・ベスト・アルバム
この時期恒例の年間ベスト・アルバム。公表する気はほとんどなかったが、成り行きもあって、2005年マイ・ベスト・アルバムを選んでみた。
2005年に発売された作品の中から、新作、リイシュー/発掘音源・映像の2つに分け、特に良かった作品を“暫定的ながら”挙げた。
選んだのは、結果的に各10作品。順位は全くないわけではないが、新作、リイシュー/発掘音源・映像ともに順不同としておく。

[新作]

■サリフ・ケイタの『M'BEMBA』

■チョーン・セックの『Orientation』

■スーパーサイレントのDVD『7』

■アトミックの『The Bikini Tapes』(3CDライヴ盤)

■八木美知依の『Seventeen』
純邦楽に囚われることなく、国内外のインプロ系ミュージシャンと精力的にセッション活動をしている異端の箏(こと)奏者が、17絃箏の可能性を追求した会心作。
10数分のインプロ2曲をメインに、キング・クリムゾンの「トーキング・ドラム」〜「太陽と旋律パート2」風のプログレや、ポップ・ミュージシャン作のカヴァー曲かと思えるような小品もある。曲や場面ごとに違った表情をみせる、17絃琴による音響も素晴らしい(CDプレーヤーが故障し、年末に上位機種に買い替えたため、残響音や空気感をも含めたサウンドの素晴らしさを今まで以上に実感している)。

■OKIの『Tonkori』
何百年という風雪に耐え、受け継がれて来ながら、(1970年代末〜80年代初め?に)途絶えてしまった、樺太アイヌの伝承曲のOKIによる再演集。オリジナル同様、すべてトンコリのみで演奏されている(ヴォーカル入り1曲&オーヴァーダブあり。エフェクターを一部で使用)。
古いテープに残された樺太アイヌの女性の古老によるトンコリ演奏の音源を何ヶ月も聴き込み、弦も各奏者と同じように張り、忠実に再演したとOKIは語っているが、今を生きるOKIの感性、リズム感などを通じての作品ゆえ、(図らずも?)現代性を兼ね備えた“OKIの作品”となっている。

■アンダーグラウンド・レジスタンスの『Interstellar Fugitives 2 - Destruction Of Order』(2CD)

■リンドストロム&プリンス・トーマスの『Lindstrom & Prins Thomas』

■コノノ・ナンバーワンの『Congotronics』

■アントニー&ザ・ジョンソンズの『I Am A Bird Now』

[リイシュー/発掘音源・映像]

■オーティス・ラッシュの『All Your Love I Miss Loving - Live At The Wise Fools Pub Chicago』
2005年に最も感銘を受けた音楽作品といえば、オーティス・ラッシュの本作を挙げる(その次は、寺内タケシの下記掲載作か)。
地元シカゴのクラブにおける自分のレギュラー・バンドを従えてのライヴで、ラジオ局による録音といった状況、オーティス・ラッシュの気合いなど、すべてがうまく作用したのだろう。1976年というオーティス・ラッシュ低迷期のパフォーマンスと思われ、あまり期待していなかったのだが、初めて聴いた時の驚きと興奮は相当なものだった。コブラ時代の作品と並び、オーティス・ラッシュの代表作となるに違いない。

■マイルス・デイヴィスの『The Cellar Door Sessions 1970』(6CD)

■アレサ・フランクリン&キング・カーティスの『Don't Fight The Feeling: The Complete Aretha Franklin & King Curtis Live At Fillmore West』(4CD, 5,000セットの限定盤)

■レイ・チャールズの『Pure Genius - The Complete Atlantic Recordings(1952-1959)』(7CD+1DVD)

■フェラ・ランサム・クティ & ヒズ・クーラ・ロビトスの『Highlife-Jazz and Afro-Soul(1963-1969)』(3CD)

■寺内タケシの『寺内タケシの真相 〜 Progressive Terry! depth of Takeshi Terauchi』

■米川敏子の『箏曲の世界』
生田流箏曲家で、重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を受けた故・米川敏子さんの、1975〜76年の録音作。

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12月31日(土)
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