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doo-bop days
by ブーツィラ
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■ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの驚愕ブートCD購入
8月末に発売されたヴェルヴェット・アンダーグラウンドの3枚組ブートCD『Ultimate Mono & Acetates Album』(左の画像, プレス盤, NOTHING SONGS LIMITED. NSCD-001/2/3)。
ヴェルヴェッツ・ファンの私にとって緊急入手を要する商品であることから、9/1(木)に西新宿のブート店へと急遽出向き、購入した。
ブート店の広告とクレジットを参考に、収録されている主な内容を紹介してみよう。
@1stアルバムのオルタネイト・ヴァージョン9曲。モーリン・タッカーが1stアルバムのレコーディング時に持ち帰ったアセテイト盤からの収録(「Sunday Morning」と「There She Goes Again」は、音源として存在しないのか未収録)。曲順は1stアルバムとはかなり異なる(一部曲順のミス・クレジットあり)。
A2ndアルバムのモノラル・ミックス盤。プロモ・リリースとして極少数のみプレスされたUS盤からの収録。
B2ndアルバムのプロモ・モノ・シングル2曲。
Cスターリング・モリソンの死後、自宅を整理していた際見つかったという3rdアルバムのアセテイト盤から全て収録(「Jesus」「I'm Set Free」「Beginning To See The Light」「After Hours」のオルタネイト・ミックス)。音源の提供は、ダグ・ユール。
D3rdアルバムのプロモEPから「What Goes On」と「Jesus」(3rdアルバムのプロモ・モノLPは存在しないらしい)。
E4thアルバムのオリジナル・モノラル・ミックスをフルLPバージョンで収録。当時、大手AMラジオ局へのプロモーション用として数十枚のみテスト・プレスされた盤から収録したそうで、このテスト・プレス盤は現在世界に2枚しかなく、ファン・サイト等でも確認されていないため、本邦初公開の音源とのこと。
F4thアルバムのプロモEP収録のモノ・トラック2曲。
G『Ultimate Mono & Acetates Album』は500枚の限定盤。初回限定100セットのみスペシャル・エディションのDVD-Rが付いた、3CD+1DVD-Rでのリリース(ナンバリング入り。表ジャケット左上に白い紙にて貼り付け。これがなければ通常盤の3CD)。
DVD-Rに収録されているのは、1972年にパリで行われたルー・リード、ジョン・ケイル、ニコによるパフォーマンスから5曲(約23分)。フランスのテレビ局で当時放映された、ファンにはお馴染みの映像だ(画質は相変わらず悪い)。この映像は、何ヶ月か前に発売されたブートDVD『The Velvet Underground Anthology』(右の画像, 1DVDプレス盤, SNOWBALL, 約130分)にも収録されている。
『Ultimate Mono & Acetates Album』の音質は、1stアルバムのDeluxe Edition(オフィシャルCD)からのコピーと思われる4曲(1stアルバム収録曲のプロモEPモノ・ヴァージョン)を除き、どれもそれなりの音質ではあるが、特に@が悪い。聴こえる音の半分近くはノイズだ。だが、音源のあまりの貴重さゆえ、私は聴いていてほとんど気にならない。むしろ、『Ultimate Mono & Acetates Album』は、曲が始まってすぐの箇所で数秒間のポーズが入っているトラックが目に付くことや、曲間が雑に編集されていることの方が気になってしまう。
『Ultimate Mono & Acetates Album』をすべて聴き終え、CやEはもちろんのこと、やはり@には特に驚かされる。1stアルバム収録曲の別テイクの数々を聴ける日が来るなんて、夢にも思わなかった。
09月01日(木)
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