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doo-bop days
by ブーツィラ
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■マイ・ベスト・アルバム2007
デトロイトのクリック/ミニマル・ハウス・アーティストによる本人名義の3rdアルバム。ダークで変態チックなエレクトロ・ポップ風の小品で構成された異色&意欲作。マシュー・ディアー本人による高橋幸宏っぽいヴォーカル入り。
本作を選ぶか、それともフリー/インプロ系ピアノ・トリオのTrio M(Myra Melford, Mark Dresser, Matt Wilson)の『Big Picture』 or クリック/ミニマル・ハウスの最先端を行くリカルド・ヴィラロボス(Ricardo Villalobos)のミックスCD『Fabric 36』にするかで、最後の最後まで迷った。
◆リイシュー/発掘音源&映像◆
■アレサ・フランクリンの『Rare & Unreleased Recordings From The Golden Reign Of The Queen Of Soul』
“ソウルの女王”がアトランティック時代の1966年から1973年に録音したレア&未発表トラック集。2枚組CD。10月下旬にディスク1の最初の3曲を何の予備知識もなく聴いてぶっ飛び、アレサ熱が何年かぶりに再燃。最近までアトランティック時代のオリジナル・アルバムを中心に聴き直していた。レア&未発表トラック集ながら、重要性ではオリジナル・アルバムに引けを取らない傑作。
■フランコ&TPOKジャズの『黄金の20周年 20eme Anniversaire 6 juin 1956−6 juin 1976』
アフリカ音楽最大の巨人、フランコ(1938−1989)率いるT.P.O.K. Jazzの代表作。陽気でまろやかなサウンドと同じフレーズの執拗な反復のある長尺曲ばかりで、当初は聴き進むにつれ苦痛すら覚えるほどだったが、某サイトで詳細なレビューを読ませてもらったおかげか、3回目くらいに聴いた時から何もかもすんなりと受け入れることができた。フランコ絶頂期の1976年にT.P.O.K. Jazz結成20周年記念盤として発表された2枚組LPの復刻盤2CD。
■サン・ラの『Disco 3000 Complete Milan Concert 1978』
1978年1月23日のイタリア・ミラノでのライヴを収録したアルバム『Disco 3000』の初CD化&未発表音源を追加したほぼ完全版。約130分収録の2枚組CD。白眉は、チープなリズム・ボックスによるループの渦に、サン・ラのアブストラクトでノイジーなシンセ・ソロが炸裂するナンバーで、ぶっ飛び度が異常に高い。
■クラスター(Cluster)の『Sowiesoso ゾヴィゾーゾー』
ハンス・ヨアヒム・ローデリウスとディーター・メビウスによるジャーマン電子音楽デュオ、クラスター(Cluster)の代表作の一つ。1976年にコニー・プランクのプロデュースで発表された4thアルバムの、世界初となる音源完全収録版によるリマスター復刻CD(紙ジャケット仕様)。過去のCDではイントロが1分近くも欠損しているトラック1と短縮されていたトラック3を、オリジナルLPに準じて完全収録しているのが選出の決め手。さらに、かつてのCDでは裏ジャケットの一部を拡大して表ジャケットに使用していたが、この復刻CDは初のオリジナル・ジャケット仕様であるのも嬉しい。Captain Trip Recordsから1,000枚限定プレスで発売。
■ダイナソーLの『24→24 Music』
アーサー・ラッセル(1951−1992)とウィリアム・ソロコフによるプロジェクト、Dinosaur Lが1981年に発表したアルバムの初CD化。突拍子のないヴォーカルをフィーチャーするなど、アーサー・ラッセルの特異な感性、音の選び方の変態センスなどが窺えるNYアンダーグラウンドのニューウェーヴ・ディスコ作品。オリジナルLP未収録のミックスによる4曲追加。
■伊福部 昭の『伊福部 昭 映画音楽の世界』
伊福部先生の映画音楽の2枚組CD決定版ベスト。「作曲者自身が生前にセレクトした作品を中心に、製作会社の垣根を越えた代表的作品を収録」。
■松村禎三の『松村禎三の世界』
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12月31日(月)
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