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M単★ランキン@馬券道場名人の日記
by ランキン
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■武豊、鬼神となる!?
当日私はM単BBSに「スペシャルウィークの時のような最後方まくりなんかも案外有効かなあ…。」と書いていたんですが、ホントに最後方からいくとはびっくりしました。しかし、正味3Fの競馬だったスペシャルウィークの時と違い、思ったよりペースが上がらず、向こう正面3コーナー入り口から外々を回って自ら動いていかなければいけなかった。

それでも神戸新聞杯を彷彿させるようなまくりで直線入り口で射程圏内に取り入れた。歴戦の古馬相手にまるで未勝利戦のような競馬。

〜やはりコイツ化け物か!?〜

しかし異変は直線に入ってすぐに現れた。他馬と明らかに脚色が違うのがいつものディープインパクト。しかし…、直線に入っても前をいく馬と脚色が変わらない…!

そのあたりで私はようやくその相手がハーツクライであることに気づいた。なぜ、ハーツが前に!?さらに驚くべきことに残り150、ハーツクライが渾身のひと蹴り…!グイッと一瞬伸びた(ような気がした)。

坂を上りきって残り100。ワンテンポ遅れてジリジリとディープインパクトが伸びてくる。ディープの脚に重しの鉛でも巻いているのかのようだ。

最後までジリジリと詰めて1/2差まで詰めたところがゴール。初の敗北。

レース後、数日して武豊日記が更新されていた。傷心の武豊騎手の心情がありありだ。

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〜略〜

ただ、それでも勝ち馬まで半馬身差です。こんなときこそ、ボクが力になってあの馬の戦跡にキズがつかないようにしてやれなかったのかと、それだけが悔いとして残ります。ジョッキーとしての力不足を感じた、ブルーなクリスマスでした。

(武豊日記)
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当日のディープインパクトの様子を「普通のイイ馬」と表現していました。

武豊騎手は、『どんな馬でも調子の悪いときはある…。そんなときにこそ自分が上手く乗って勝たせてやりたかった…。強いディープの時は誰が乗っても勝てる、ピンチの時に勝てずに何のための「武豊だ」…』と言ってるわけですな。

結果的に、本当に結果的にだが、ハーツクライがイチかバチかで出たなりの競馬をし、直線も力強く伸びたため、最後方からいって、調子がそれほどでもなかったので、全てが裏目に出てしまった今回の有馬記念。

しかし、これまでもそうした競馬で楽勝してきたのだから、それを責めるのはやはり結果論でしかない。

見ていた私も、直線入り口では(勝った)と思った。責められない。しかし武豊騎手は自分を責めている。

〜〜〜

コトの重大さのレベルは天と地ほどの差はあるが、私もつい最近M単運営で大失敗をやらかした。CBC賞の中止でM単指定レースがなくなったしまった件である。

夏に異常気象で突然雪が降るのならどうしようもないが、数日前から「日曜日は大寒波が来る」と判っていたのに、事前になにもそれに対する策を用意していなかった。そして(まあこの天気なら今日は大丈夫)と当日の朝に決め付けてしまった。今ふりかえれば、事前にCBCを指定レースから外すなどいくらでも対策は取れる時間はあったのに…。危機意識のなさが情けなかった。ああいう時に、しかも雪が降る…と言われている場所に住んでいながら、事前に出来なくて何が管理人だ…と。現地に居たから騙された…というのもあるんですが…。

〜〜〜

似たようなことが、武豊騎手の中にもあったのではなかろうか。

(ん?ちょっといつもと違うか?)

というような感触がレースが始まるまで、あるいはレースが始まってからあったのではなかろうか。しかしながら、

(いや、ディープなら大丈夫。弱気になってどうする。最後方から直線壁にならないようにいくんだ。ディープなら…!)

と思って、わずかな違和感を揉み消してしまったのではないでしょうか。

うまく言えませんが、乗った人にしか判らないであろうディープインパクトの絶対的な能力を信じるあまり『何らかの違和感・虫の知らせ…を感じつつ』も『リスクを極力回避して、安全・確実に、格下の相手とやるような競馬』をしてしまったことを後悔してるのではないでしょうか。


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12月30日(金)
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