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M単★ランキン@馬券道場名人の日記
by ランキン
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■番外編:井端選手のスーパープレイ
首位決戦、まずは我らドラゴンズが先勝、バンザイ!
8回裏の井端選手の守備に感動。野球経験者ならあのプレイの凄さは判ってくれるでしょう。
見てなかった人のために、そのワンプレイを解説。
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8回裏7-5中日リード、1アウト1塁(桧山選手)でバッター矢野選手。投手山井。
矢野選手の打った打球は1バウントして山井投手へ。山井投手はこれをグラブの先に当てる(フィールディングのいい投手なら捕れてた打球だったが)。
打球はセンター前に抜けるかというところ、しかし、打球の勢いがやや弱まったので回りこんだ井端選手がセカンドベースの後ろ、ややセカンド寄りの位置で難しいハーフバウンドをキャッチ!(しかし、セカンド荒木選手も打球を追っていたためにセカンドベースが空になってしまった…)
ファースト走者桧山選手がセカンドに走ってくる!井端選手もセカンドに走る(3〜4m)!
追いかけっこのようなカタチ。井端選手が一瞬だけ早く右足でセカンドベースを踏んでフォースアウト!
なんと、それと同時にファーストに矢のような送球(たしか、桧山選手は滑り込んでいたので、横にズレずにそのまま投げられたという背景もある)!
なんと一塁も間一髪アウトでダブルプレー!
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2塁のフォースアウトだけなら、まあ判るんですが、ダブルプレーまで取ってしまったことには感動しました。
キャッチボールをしたコトがある人は判ると思うんですが、通常右投げの人がボールを投げる場合、足は左足を上げて、それを下ろして左足を軸に投げるワケです。
内野手の場合は左足を軸にしてステップを踏んで投げる…というのが通常のプレイです。
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今回の井端選手が見せたような、右足を前に出した状態で投げる…という場合は、下半身が不自然なカタチになってしまうので、『上半身』のみで投げないといけなくなります。
この場合の体の動きを説明しますと
1 まず腰を思いっきりねじる
2 ヒジをたたみながら前に出す
3 それらの反動を利用しつつ最後に手首を利かせてボールを放つ
という流れになります。
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このプレイ自体も、高度ではありますが、普通に前方に走りながらやる分には上手い高校生程度の選手なら問題ないプレイです(これが出来ない人はショートはあまり向いていない)。
後方よりファースト方向に走りこみながらセカンドベースよりも前の位置でキャッチしてファーストに投げる分には、勢いも十分に付いてますし、それほどの驚きではありません。
その程度のプレイは現役時代の私もカッコつける時はやってました。
…ですが、今回の井端選手は、ややセカンド守備位置寄りの場所から走りながら(走ってる方向とは)90度以上角度のある一塁ベースに矢のような送球でいて、正確なストライクの送球ですからスゴイのです。
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うまく言えてないので、もう一度まとめてみます
1 そもそも投手が弾いてバウンドが変わったので、捕るだけでもかなり難しい打球。普通のイイ選手なら捕ってファーストに投げるのが普通。それでも十分好プレー。
2 そこをそうせず、桧山選手の走力と自分の走力を計算してセカンドをアウトにしようして、それを成功させた(荒木選手も同じようにボールを追っていたので、自分が走るしかなかった)
3 さらに桧山選手がスライディングするだろうことを見越して、ファーストに送球(この送球自体の難易度も高い)
※スライディングをしてこない場合は、あの位置から投げてしまうと桧山選手に当たってしまうので危険な行為となるのだが、桧山選手がスライディングをしたのでその危険がなくなったのだ
4 あの体勢からとんでもない速い送球でなおかつストライクでダブルプレーを成立させた。
瞬時の状況判断と身体能力がないと出来ない芸当です。
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08月31日(水)
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