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M単★ランキン@馬券道場名人の日記
by ランキン
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■ランキン馬主への道? その162 イスラボニータ、新潟2歳Sは2着
ハープスターも小気味の良いフットワークで軽やかに走っていきました。レースまでの10分、ゴール前のスタンドに立って静かに待ちます。



いよいよ15時45分。この2カ月とちょっと、待ちに待った瞬間がやってきました。スターターが台に上がって旗を振ると、新潟競馬場の重賞ファンファーレ。

さすがに一気に心臓の鼓動が速くなってきました。今回2枠3番のイスラボニータは先にゲート入れ(奇数から入れていきます)。ゲートの中でおとなしく待っています。よし。最後の大外の馬が入って態勢完了。

…が、しかしイスラボニータが少し立ちあがりかける!でもここではゲートは開けられずに待ってくれた。助かった!

改めて各馬が落ち着いたのを見計らってゲートオープン!

ああ、しかしイスラボニータはやや立ち遅れ加減のスタートで一番後ろから。新馬戦に続いて出遅れてしまった。ただ、行き脚そのものは良く、すぐに馬群の中にとりつきました。ホッ。

レースは淡々と進み、ややスローな流れか。イスラボニータは馬群の密集地帯に。前の馬に触れそうで、クビを上げたりする場面もありとても危なっかしい。かなりストレスのたまる追走。う〜ん、これはあまり良くない。

一方、一番人気のハープスターを見るとなんと最後方。よっしゃ、これは飛んだだろ(人気を裏切って凡走すること)とほくそえむ。


3コーナーから4コーナー。そろそろ外に出したいが、相変わらず馬群の密集地帯に入りこんで身動きが取れないイスラボニータ。うぐぐぐ、これはツラい。

そのままの状態で直線へ!もうこうなったら馬群を捌きながら追い上げていくしかない!直線では思ったよりは上手く前が開いた!よし!弾けろ!


しかし、私の印象ほどには伸びてこないイスラボニータ!どうした!

残り400m。ようやくジリジリと伸びてくるイスラボニータ。少しずつ前の馬との差が詰まってくる!

残り200m。前の馬が力尽きて少し下がってくる、ジリジリ伸びるイスラボニータ、これはギリギリ勝てるか!?


…と思ったその瞬間、大外からものすごい勢いで突っ込んでくる馬が。ピンクの帽子、ハープスター!

一番後ろにいて、直線でも姿を見掛けなかったのに…。ハープスターとイスラボニータ、勢いの差は明確で、一瞬で敗北を悟る。うわあああ、負けた〜。


残り50m。イスラボニータもしぶとく追い上げてくる!勝つのは無理だが2着争いに加わってきた。

さすがにここで私も声が出た。

「ボニータッ!ボニータ!」

もう一頭の2着争いピークトラムとの叩きあいのままゴールイン!どっちだ!?

ゴール線よりわずかに手前で見ていた私は角度的には厳しそうに見えた。

ただ、スローVTRで流された映像だと、ちょうどゴールライン上でクビをグイッと伸ばしているのはイスラボニータ。

一方のピークトラムはクビを上げかけた体勢で、イスラボニータの方が優勢に見えた。しかし、非常に微妙な差。

5分くらい写真判定の末に3番の数字が点灯!やった、2着だ!



重賞で2着に入れば本賞金が加算される。今後出たいレースにほぼ出れる事になるため、この2着と3着の違いはとても大きい。賞金的にも2着は1200万、3着は750万ですから、ハナの差とは言えないほど重要なのです。


終わってみれば、ハープスターが新たなスター誕生となったレースの引き立て役になってしまったイスラボニータ。しかし、出遅れ、馬群密集と、思うようなレースがまったく出来なかったにも関わらず重賞で2着に入った事は十分に立派な内容です。


2着に入ったなんともいえない安堵感、その一方で並ぶ間もなくハープスターに交わされてしまった悔しさ。

なかなか気持ちの整理のつかない中でぼんやりとハープスターの表彰式が行われる。ハープスターも一口クラブの馬で、会員さんであろう方たちの笑顔を羨ましそうに遠くに眺めます。

現時点ではハープスターの方が上だと思いますが、イスラボニータもまだまだ成長途上。いつかリベンジしてくれるはずです。



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08月26日(月)
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