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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■中東戦争・最悪のシナリオ



 イスラエルがレバノンに地上侵攻を開始した。このまま戦争が拡大していくと最悪のシナリオになることが予想される。オレなりにその可能性の話を書いてみたい。

 イランはおそらく核兵器を隠し持っている。最悪の場合はそれを切り札に使うだろう。そしてイスラエルも当然核武装している。この両国の報復合戦は最終的にいずれかの国が核を使うことで決着が付く。イランの核弾道ミサイルがエルサレムに撃たれれば、イスラエルも報復としてテヘランに核を撃ち込むだろう。この両国が地上から消滅することで中東戦争は決着が付く。死者は1000万人をはるかに超えることとなる。

 ロシアは戦争を止められなかったアメリカを強く非難し、一方アメリカはイランの背後にはロシアがいたということで両国の緊張が高まる。その間隙を縫って動き出すのは習近平である。アメリカが動きにくいタイミングで電撃戦で台湾を攻撃して数日で占領しようとするだろう。漁船に見せかけた工作船で100万人近い人民解放軍が台湾の海岸から上陸してなだれ込む。

 北朝鮮軍も国境を越えて韓国に侵入してくるだろう。数時間のうちにソウルが陥落してしまうことが予想される。世界で同時に戦争が起きるということになればもはやウクライナを支援するどころではなくなってしまう。次に戦争になるのはどこかということになるからだ。

 アフリカでは親ロシアの国が次々と親米国に侵攻を開始する。もちろん武器はロシアから供与されている。侵攻された国では略奪や虐殺が発生してアフリカ全土が内戦状態になってしまうだろう。そこにはもはや秩序など存在しない。武力のある集団がその地で暴力による支配を繰り広げるだけである。核戦争におびえる西側諸国にはもはやなんの手立てもない。

 人の命なんてなんとも思っていないからいつでも核兵器を撃てるロシア、中国、北朝鮮側の枢軸国と、核を撃つことにためらいのある西側諸国のどちらがこの戦争に勝つかは明白である。「核を撃つぞ」の脅しの前には不利な条件で停戦に応じるしかないのである。

 イスラエルという国家、そしてエルサレムという都市は完全消滅することとなる。世界の秩序はロシア、中国という新たな覇権国家の下で再編されることとなり、EU諸国の中にはロシア・中国側に寝返るところも出てくるだろう。

 さて、日本であるがこの世界戦争の中でもっとも役立たずのプレーヤーであることは間違いない。中国は台湾侵攻時に日本にある米軍基地のどこかに核兵器を使ってくることは間違いないわけで、岩国とか三沢基地に核ミサイルが撃ち込まれることになる。沖縄が消滅する可能性もある。「米軍基地があるから日本は守られる」のではなく、「米軍基地の存在故に日本も戦争に巻き込まれ、標的となる」というわかりきった事実に馬鹿な日本国民が初めて気付くのだがもう手遅れである。

 中国は東京にいつでも核ミサイルを撃ち込めると脅してくるだろうし、そうなると日本は降伏するしかない。自衛隊と在日米軍は武装解除され日本は中国と北朝鮮によって分割占領されるだろう。

 今起きている中東戦争とは、ロシアのウクライナ侵攻に端を発した第大三次世界大戦(WWV)の1フェーズに過ぎないのである。

 食料の輸入が止まり、日本国民はひどい飢餓に追い込まれる。国内では治安が悪化し、スーパーやコンビニは略奪に遭うかも知れない。災害時の治安のよさなどが話題になる日本だが、闇バイトを平気でやれる若者が増えているような状況下で人々に理性を求めることは困難である。

 オレは人生の最後にこんな最悪な状況など見たくなかったのだが、それは現実になろうとしている。命をかけて戦争を止められるような政治家はいない。戦争が遠くで起きれば軍需産業が儲かるとほくそえんでいた連中は自国が戦争に巻き込まれるなんて思ってもいなかっただろう。

 人類が滅亡するのはもうすぐである。


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10月08日(火)
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