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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■広告のない世界に行きたい




 いつからネット空間はこんなに広告だらけになってしまったのだろうか。

 スマホで面白そうな記事を見つけて読もうとすればたくさんの広告が開く。×印を押してそれらを消すのが面倒で、結局読むのを止めてしまうことが多い。どうしてこんなに広告が多いのだろうか。

 youtubeで動画を視るときも同様である。さあ視ようと思ったら広告で中断されてしまう。もっともこちらはゼニさえ払えば解消されるようなのである。でもきっと広告なしでネットする方法があるはずだと思って調べるとやっぱり存在した。課金しないで無料でやる方法もちゃんとあったのだ。そのためには広告をブロックする機能を搭載している「Brave」というブラウザを使えばいいらしい。

 ただ、広告なしでネットを徘徊できるというそのブラウザをインストールすることは、新たな危険の到来ではないのか。あるいはそのブラウザには何らかの恐ろしい仕掛けが組み込まれているのではないか。オレはそれを警戒してまだその「Brave」というブラウザをインストールしてもいいかどうか迷っている。そこはいろんな方々の知見を参考にしたいからである。もしも何にも問題ないのなら、既定のブラウザをそいつに変更しようと思っている。それだけでウザい広告の洪水から逃れられるなら好都合なことこの上ないからである。

 広告の洪水によって我々のネット世界は大きく歪められてしまった。そして広告屋は大きな利益をそこから稼ぎ出すようになった。このまま広告屋をのさばらせることは決してよいことではない。昔に比べて広告によって動画を中断させられる回数は増えているとオレは感じているが、そこはオレの記事を読んでくれている諸氏も同様だろう。

 電通が政治に介入するようになっている日本の政治は大きく劣化したままだ。広告屋の言いなりになった政治家なのか、政治家の言いなりになった広告屋なのか、どちらが政治を動かしてるのかはわからないが、少なくともマスコミ各社が電通の悪口を言えない状況であることは確かである。東京五輪で電通はどれだけ儲けたのだろうか。そして小池百合子は都民のゼニをどれだけ電通に貢いだのだろうか。

 広告なしに成立しなくなった現代社会はそのために多くの弊害を受け入れることとなった。そして垂れ流される広告の中には有害なものは詐欺的なものまで含まれるようになった。そういう広告を排除することは困難である。どんな詐欺師であってもゼニさえ払ってくれれば広告屋にとってはお客サマであるからだ。

 オレは広告のウザさに辟易しつつ過ごしてるが、考えたらその広告の中に役に立ったものがあるかも知れない。楽天市場で購入した商品に関連する広告が出るようになって、結果として自分のお気に入りのものを手に入れたということがあったことは否定できないからである。その好ましい結果としてオレはNB(ニューバランス)のスニーカーを3足も手に入れて交互に履いているからである。


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07月24日(水)
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