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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■SNSで街おこししかない
どうやって地方を元気づけるかということであれこれ議論がされているが、そもそも今の時代には「広告宣伝」ということが昔とすっかり変わっているのである。たとえば昔はどこの家も新聞を取っていたのでそこにチラシを入れればスーパーの特売とかは宣伝できたわけだが、今はそもそも新聞を読まないしテレビも視ないのである。オレの息子もネットフリックスとかは視るが地上波のTVは視ないのである。今や朝ドラや大河ドラマを視ているのは老人だけかも知れない。
そうなると広告宣伝というのは、著名なユーチューバーに紹介してもらうのが一番効果が上がるということになってしまうわけで、それ以外ではたとえばインスタに写真をあげてもらったものが拡散して知られるというパターンである。
オレのような泡沫コラムニストが記事にしたところで大阪の多数派の馬鹿の洗脳を解くことは困難であり、いつまでも維新の会はのさばっているわけだが、最近はオレ以外にもSNS上で維新叩きをする方が増えた。兵庫県知事のパワハラ問題は関テレが報道し始めた。自殺者を2名も出してしまったことを思えば遅すぎるのだが、「死をもって抗議する」と遺書に書いて亡くなった方のことを斎藤パワハラ知事はどう思ってるのだろうか。あのクソ野郎らしい開き直りには呆れるのである。
おいしいお店を紹介したり、名物や美しい景色を紹介すればそれはやがて多くの方の目にとまる。美しい夕日や朝日、工夫したインスタ映えの写真一つでその土地の運命が劇的に変わることさえある。そうした奇跡によって海辺の名もない町が世界中からの訪問者を集めたりするのである。
日本にはまだまだ美しいものがたくさんあるし、オレはその多くをまだ視ていないのである。生きているうちにどれだけ視ることができるのだろうか。定年退職して毎日が休日になればそれこそベストシーズンを追いかけて日本中、世界中を旅できるだろう。
旅行をするときに昔ならガイドブックを買ってそれを読むことで情報を仕入れたものである。今は必ずその土地に関して誰かが書いたブログ記事やSNS情報が参考になる。食べログにどんなレビューがあるかで我々はお店を選ぶときの参考にする。だから逆にそこにサクラのコメントを大量に載せることで自店を称賛し他店をdisるという卑怯者もまた生まれてしまうわけである。オレが人生の中で本当にdisりたいと思ったのは巣鴨にあった老夫婦の営む古い洋食屋である。不潔な店内には大量のゴキブリが棲息していて、オレは食べていて気分が悪くなってオムライスを残して逃げた。あの店は今も営業しているだろうか。
ただ、世の中には広告が溢れすぎであるとも思う。動画を視てるとしょっちゅう広告に妨害される。ネットがここまで広告に支配されるなんて誰が予想しただろうか。広告のない世界で静かに暮らしたいとも思うのである。
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07月15日(月)
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