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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■輪島で復興万博をしよう




 大阪・関西万博の意義はもはや何もない。そこにカジノ・IRを作りたいという反社集団(維新の会)のクソみたいな万博誘致理由はもう看破されているわけだが、ダイオキシンが埋まった危険な土地に大量の来場者を集めるということ自体が馬鹿げているのである。1区(地中に大量のPCBなどが廃棄されている地域)は50pだけ土をかぶせてその上から舗装するということだが、夏になれば地中から大量の有毒ガスが噴出するだろうし、地盤沈下も起きるので駐車場はすぐにでこぼこに波打った状態になるだろう。
 
 「無駄リング」はいつのまにか「邪魔リング」となった。それがあるせいで内部に重機が入れないのである。350億円掛けて笑いを取りに来たのだろうか。それを税金で負担させられる側は笑えないのである。

 その邪魔リングだが、建設するのに350億円かかって、さらに撤去する解体工事に300億円以上かかるそうである。集成材は燃やすとダイオキシンが出るので簡単に焼却処分することもできないのである。

 そこでオレの提案なんだが、この際万博の開催地を石川県の輪島にしたらどうかということである。夢洲に新たに下水道を通す工事の代わりに、輪島市や珠洲市で水道管の復旧工事をやればいいのである。2億円の仮設トイレは、もっと安くていいから今水道も使えない輪島市や珠洲市に設置する仮設トイレに回せばいいのである。住宅の復旧が完了したら使わなくなるトイレは、半年しか使わない万博トイレを転用すればいいのである。

 万博には日本のさまざまな「食」が紹介されるそうだが、それなら輪島の朝市でやればいいのである。万博を輪島で開催し、その目玉を「朝市」にすればいいだけのことである。どうしてこんな単純なことを誰も思いつかないのだろうか。

 能登半島地震からわずか1年あまりで万博開催にこぎ着ければそれこそが地震からの「復興」なのである。なんとわかりやすい成果ではないか。

 ええっ、夢洲はどうするかって? そんなもの元の最終処分場に戻せばいいだけのことである。どんどん産業廃棄物を捨てても、地盤沈下してくれるのでまた上から捨てることができる。そんなありがたい場所が「夢洲」だったのである。その大阪市民、府民にとって大切な「ゴミ捨て場」を、無理矢理に使えない土地にしようとして莫大なゼニを使うことは何が目的なのか。すべて「ゼニ」であり「カジノ」である。今、韓国やマカオのカジノの役割は世界の犯罪組織のマネーロンダロングである。犯罪収益を一度チップに換えてからもう一度現金に戻すだけであっというまに振り込み詐欺などの犯罪収益は「カジノで勝ったお金」という出所不明のゼニに化けるのだ。そんなものを必要とするのは犯罪収益を隠したい暴力団や、裏金を隠したい自民党議員、全国のFC議員から集まった上納金のゼニの流れを隠したい反社政党(維新の会)である。

 万博協会はいますぐ万博の開催地を輪島市に変更すべきだ。中止論はそれで一気に吹っ飛ぶだろう。火事で焼けた土地にパビリオンを建て、そのまま住民に使ってもらえばいいのである。万博開催も復興も同時にできる。2億円トイレもこれからの観光客用ということになれば取り壊さなくてもいい。こんなすばらしい代案をどうして政治家は誰も思いつけないのだろうか。利権万博から復興万博へ、それこそが人々が望んでいることであるとオレは思っている。


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03月03日(日)
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