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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■奈良郊外の住宅地が安すぎる・・・
奈良県南部には西名阪道路という高速道路があって、大阪名古屋間のバイパス路線として長距離トラックなどがたくさん通行している。西名阪道路に接続する名阪国道(天理から関JCT)は無料なので、名神高速を使うよりも高速代が抑えられる。そういうわけでけっこうな交通量がある。
その西名阪道路の法隆寺ICのところに、丘陵地を開発した泉台というニュータウンが広がっている。開発されてからもう50年以上経過していて、住民の高齢化も進み、空き家も多数である。最寄り駅は近鉄田原本線の佐味田川駅という無人駅で、一日の乗降客は1200人程度だ。ただ、昼間でも1時間に2,3本の運行があるし、それほど不便というわけでもない。この田原本線経由でJR王寺駅に出られるので、大阪市内に通勤通学することも可能である。
その泉台の不動産を検索すると、なんと土地面積225u、建物面積90.72u、築53年のオール電化住宅がリフォーム済み480万円で売られていたのである。ちゃんと駐車スペースもある。全室6畳以上、4DKのゆったりとした間取りである。西名阪の法隆寺ICまですぐなので大阪市内に車通勤するなら便利だし、もちろん電車で通勤通学するにもスマホの乗り換え案内で検索すると「佐味田川→天王寺」でなんと32分と出てきた。駅まで徒歩15分ほどなのは自転車なんかを使えばいい。高額の住宅ローンを組んで狭小住宅や劣悪マンションを買うくらいなら、こんなゆったりとした郊外の住宅を買う方がはるかにいいとオレは思うのである。なんでこんなに安いのだろうか。
奈良に住む方に訊いてみると、JRでも近鉄でも本線と支線とは全く価値が違うということだった。近鉄奈良線や近鉄大阪線のように一本で大阪に出られる沿線は高いが、近鉄生駒線や田原本線、JR万葉まほろば線(桜井線)のような支線は極端に価値が低く見なされているらしい。今回オレが気付いた近鉄田原本線沿線にしても、「そこならそんなもんでしょ」という答だったのである。
こんなに郊外の住宅地が安くなるとどうなるのか。もしも中国や香港から「移住」という形で大量に流入してきたらどうなのだろう。日本には外国籍の方の不動作取得を制限する法律はない。安くなった住宅地をチャイナマネーで買い占めてそこに「植民地」を作ってしまうことだって現実に起きるだろうし、すでに関東ではクルド人の街などが自然発生的に生まれているじゃないか。
リモートワークが普及した今、瀬戸内海の周防大島のように金持ちが大量に移住している島もある。そのような離島は確かに自然豊かでいいかも知れないが、都会との距離を考えた場合はやはり都市郊外の住宅地は見直されるべきなのだ。
オレの居住する地域も過疎化が進み、治安も悪化してどんどん環境が悪化している。都心部のマンションの方が便利だということはわかる。ただ、ぼったくりの新築建売住宅価格を見ると、そんなもの買わずに郊外の中古住宅を買えよと思ったのである。
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02月05日(月)
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