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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■学費無償化の欺瞞について
今や日本を代表するペテン師の地位に上り詰めた大阪府の吉村知事は、「学費無償化」の話題に関して「行きたい学校に自由に行ける」「経済的理由で行きたい学校をあきらめたくない」ということを強調する。しかし、そういう主張というのはほとんどが言い訳にすぎないのである。
「慶応義塾大学に入りたいけど家が貧乏だからあきらめる」と言えば聞こえはいいが、そういう人が実際に入ってる大学が東大や京大なら「慶応に入れる学力はあったのだな」と思えるが、低偏差値のFランクの私大だったりすると「アホか」と思うのである。その場合は足りないのはゼニではなく学力である。
先日亡くなったSF小説の大家、豊田有恒さんは東大理Vと慶応の医学部両方に合格したが、慶応を選び、その後で慶応も中退されている。入学試験の偏差値の高い大学に入ってみたものの、それが自分に合わないと知るとさっと進路変更するその行動の大胆さにオレは惚れ惚れとするのである。豊田氏の作品『モンゴルの残光』は、黄色人種が世界を支配しているという世界を描く歴史SFの名作である。
経済的理由で学習塾に行くゼニがないという。しかし、学習塾に行かなくても受験勉強はできるし、参考書なんか古本屋で二束三文で叩き売られている。少なくとも義務教育の学校に行く余裕さえあるなら、高校受験まではたどり着ける。そこで公立のトップレベルの高校に入れば東大、京大は目指せるのである。よほどの田舎でない限り、公立2番手、3番手の高校であっても地方の国公立大くらいは目指せるだろう。
ところが「学費無償化」というワナにはまって、偏差値40以下の生徒が「行きたい学校です」と偏差値55くらいの私立高校に「専願」「単願」などの卑怯な仕組みを使って入学し、MARCHクラス、日東駒専クラスを目指そうとするのである。偏差値40なら自分の分を弁えろとオレは思うのだ。それが嫌なら必死で受験勉強して、卑怯なやり方ではなくまっとうな方法で偏差値の高い公立高校から大学を目指せばいいのである。
ゼニがないことを言い訳にする連中の多くが、本当に足りないのはゼニではなく学力や努力であるというのが事実なのだ。そして受験生が全体的にアホになってる現代では、まともに勉強してる人間の方が少ないので正しい努力さえすれば必ず難関校に入学できるのである。18歳人口が200万人だった時代よりも今の方が大学の入学定員が増えているという恐ろしい事実を我々は無視してはならない。当時の方が今よりもはるかに東大生は優秀だったのである。
限りなく増えた「アフォ大学生」の存在を放置したまま、「学費無償化」に舵を切ってもいいのだろうか、無償化に値するのはちゃんと学力を身につけた勤勉な学生だけでいい。勉強しない奴らに無駄な小遣いを与える必要はない。高校生の学費無償化なんてのも同じことで、公立高校をすべて無償にして、私立の学費は平等に安くするために一律の給付金などを与えればいいだけである。そして学費のとてつもなく高い特権階級の人のための私学は残せばいいのである。芦屋大学や学習院大学みたいなところは無償化の対象外でいいのである。
東京も私立高校の無償化政策で所得制限廃止ということを小池知事が発表した。露骨な金持ち優遇策で選挙目当てなのは確実である。そういう欺瞞でも得票につながるのは有権者が馬鹿ということである。大阪みたいに無償化の結果ひどくなってるという事実に関しては無頓着なのだ。
勉強しない馬鹿、努力しないDQNまで税金で助けてやらなくてもいい。大麻や覚醒剤に手を出す馬鹿はそれで人生が終わるということを気付かせるべきだし。少年少女に薬物を売る大人は全員死刑でいい。薬物を扱う暴力団関係者も全員死刑、そして中毒者のリハビリには死刑にした人の財産を没収して充てればいいとオレは思っている。薬物に手を出す馬鹿が増えるのはすべて教育の責任である。大阪の教育を破壊したのは一体誰なのか、大阪の人は早く気付いて欲しい。
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12月10日(日)
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