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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■真のエコカーはアルト
通勤にクルマを使ってるとガソリン代の高騰はなかなか応える。そこで「燃費のいいクルマならよかったのに」となるわけだが、燃費のいいハイブリッドカーは元々車両本体価格が高い。購入時にガソリン車と比較してかなり高くなるわけで、その差額を取り戻すためには10万キロ近く走らないといけないのである。
そう考えると、真のエコカーとは何だろうかということになるわけだが、クルマそのものが安いことが一番経費節減となるわけだ。そういう意味で安くて燃費のいいクルマとなると、それはもうスズキ・アルトしかないということになる。ただ、オレみたいないい年をしたオッサンがアルトを通勤者にしていると「なんでそんな貧乏人の乗る車に乗ってるんだ」「もしかして離婚して養育費払わされてるのか」などと邪推されてしまうのだ。
いくらエコカーと言われても高価なテスラを買うなんてばかばかしいと思うし、そのあたりの選択肢が「人から安い車に乗ってるとは思われないけど実はエコカー」という方向性となり、そういう意味では以前に乗っていたホンダ・S660はベストだったのである。あんな趣味性が高い車を「貧乏だから」乗ってるとは誰も思わないし、しかも燃費はめちゃくちゃ安くて助かったのである。S660は普通に運転していても20q/L近いという超エコカーだったわけである。
オレが後期高齢者になってもまだクルマを日常的に使ってるならば、スズキ・アルトとかダイハツ・ミライースのような軽自動車の廉価なものを手に入れるだろう。狭い道が多い家の近所では取り回しが楽ちんだからである。
趣味性の高いクルマとしては、以前に所有していた三菱・FTOはハイオク仕様だったのでガソリン代がかかった。もしも今そのまま乗っていれば大変な出費になっていたはずである。毎月のガソリン代は軽く3万円を超えていただろう。
プリウスはモデルチェンジしてかなりカッコよくなった。初代プリウスからモデルチェンジの度にデザインがよくなっていくのは一時の日産とは逆である。モデルチェンジの度にかっこ悪くなっていったスカイラインなどとは大違いだ。最新モデルはフロントガラスの傾斜が強くなって、まるでスーパーカーのように寝ているのである。これは運転時にどんな感覚なのだろうかと不思議に思うのだ。エコカーとしてもすぐれてるので買ってもいいのかも知れないが、車幅が広すぎる。どうしてクルマは横幅を広げたがるのだろうか。我が家のガレージの最大の欠点が「幅が狭い」ということなのだ。三菱FTOはぎりぎり駐めることができたが、日産GTRならドアが開かずに降りられないのである。
かつてクルマ好きだった人が、高齢者となって最後のクルマに何を選ぶのか。今は亡き徳大寺有恒さんなら何を選んだだろうかとオレは想像する。オレが買い換えるのはこれからあと2回くらいか。株式投資で稼いだあぶく銭で、セカンドカーにMTのダイハツ・コペンXプレイでも買おうかなと思うのである。マツダロードスターの兄弟車である124スパイダーも気になるのである。しかし、中古車で買おうとして探してもAT(CVT)ばかりなのである。
そういうことを書くと「わざわざ買わなくても乗りたいときにレンタカーを借りればいい」言われた。全くその通りなのである。岡山や高松で営業している平成レンタカーでロードスターを借りて四国旅行というのもいいかなと思ったのである。北海道をレンタカーで回るなら86やBRZを借りるのもいい。もちろんMT車である。いつのまにかエコカーの話ではなくなって趣味のクルマの話になってしまったぜ。
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09月09日(土)
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