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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■EV車はエコじゃない!




 今市販されてる新車購入可能な車の中でもっとも環境に優しいクルマは何だろうか? オレはそのクルマというのはスズキアルトやダイハツイースのような、低燃費で軽量、しかも車両本体価格も安いクルマだと思うのである。

 EV車はバッテリーが重いために車両重量がガソリン車よりもかなり増える。車重が2トンを超えるような車も大型SUVのEVなら普通だ。そのようなクルマが道路を走るときには橋や路盤にかなりダメージを与えるのではないか。少なくとも「環境に優しい」とは思えないのである。

 もう一つ心配なのは、都市部の立体駐車場の多くがクルマの大きさに制限があり、車両重量に関してもなんらかの制限をしてることが多い。そこに重量オーバーのクルマをうっかり入れてしまった時に、重量オーバーで施設が崩壊することにつながるのではないかという恐れをオレは感じるのだ。

 EV車をむりやりに普及させようとしているのは、ガソリンエンジンでまともなものが作れなかった中国メーカーの戦略だとオレは前から主張してきた。本当はエコではないものをエコだと強引に主張することで、自動車産業の主導権を握りたいという中国政府の思惑があったのではないか。日本や欧州のメーカーに正攻法では勝てないので、ルールを変えることで戦いを挑んできたのではないか。EV車なら日本に勝てると踏んでいるのではないだろうか。

 真のエコカーというのは、重量が2トンを超える巨大なEV車ではなく、日本の誇る軽自動車である。燃費がいい上に、一台あたりに使用される資源も少ない。車両重量もせいぜい700〜800sである。

 そもそも人間一人を運ぶのにとんでもなく巨大なクルマを使用する意味があるだろうか。オレは昔から巨大なクルマが嫌いである。最近はあまり見なくなったが、ハマーみたいな迷惑なまでにデカいクルマは税金を年間100万円くらい取れよと思うのである。ランドクルーザーなんかに街で乗るなよボケ!と思うのである。あれは砂漠を走るためのものである。

 真のエコカーというのは小さいクルマであるということを日本の自動車メーカーは主張すべきなのに、一台あたりの利益が出ない小さいクルマよりも付加価値の高い大きなクルマを売ろうしているのが日本メーカーなのだ。どうしてそこで「付加価値の高い小さいクルマ」を売ろうとしないのか。

 たとえばホンダが生産していたS660だが、さらに値段を上げて海外向けに輸出すればよかったのである。あのクルマなら輸出すれば一台500万円でも売れたはずだ。小さな高級車として世界にアピールできたのである。オレは短期間S660を所有していたのだが、毎月のガソリン代が節約できてかなり助かったのである。オレにとってのS660はエコカー以外の何ものでもなかったのである。

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08月10日(木)
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