ID:41506
江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■オレは古い政治が好きだ!





 どこぞのゴミ政党が選挙時のスローガンに「古い政治か、新しい政治か」と掲げているようだが、オレは古い政治が好きだ。なぜなら日本の戦後の繁栄はまさにその「古い政治」の上に築かれたものだからだ。戦後80年近く日本が戦争をしないで済んだのは、まさにその「古い政治」のおかげではないのか。その日本を「戦争が出来る国」「先制攻撃する国」に作り替え、敵基地攻撃能力を持たせ、その上核武装までさせようとする「新しい政治」なんてオレは断固反対である。オレのどこが間違ってるのか。

 公務員天国でいいじゃないか。かつて「公務員」というのは高給で安定していて仕事が楽ということで多くの人々のあこがれの職業だった。試験に合格して公立学校の教員として採用されれば、少なくとも定年までの安定雇用が保障されたのである。「公務員の給料を減らせ」「公務員は給料をもらいすぎだ!」などと主張する橋下徹みたいなクズ野郎が出現する前までは。

 今は役所では正規雇用の「公務員」ではない人達が大勢働いている。身分が安定しない期限付き雇用の職員であったり、パソナの派遣社員だったりする。銀行でも窓口業務は別会社の方が担当していたりする。正規雇用を減らして人件費を節約し、雇用環境をどんどん劣化させるという「規制緩和」は小泉純一郎と竹中平蔵によって推進されたのである。なんであんな国賊がおばちゃんたちに人気があったのだろうか。日本国民を貧しくした張本人じゃないか。

 古い政治とはすなわち、日本が繁栄していた高度成長期を支えた政治である。高卒でもきちんと正社員として就職することができ、国立大学の学費はとてつもなく安く、貧乏な家に生まれても努力さえすれば学歴を身につけることができた時代の政治である。その政治がすぐれていたからこそ、日本は世界第二の経済大国になることができたのじゃないか。その日本をどんどん劣化させたのが、今の自民党や維新の会が推進する新自由主義の弱肉強食社会、実力主義の世の中でないのか。バブル崩壊後の日本はまさにこの考え方の中で人々の幸福を奪ってきたのではないか。そんな政治のどこに意味があるのか。

 維新の会の連中が語る「新しい政治」というのは。今の政治の持つ欠点や問題点をさらに拡大し、あらゆることに競争原理を持ち込み、その競争の敗者(すなわち社会的弱者)を見捨てる政治である。社会インフラや公共サービスを限界まで削減し、民間に丸投げする政治である。「自己責任」の名の下にあらゆる不幸が片付けられる政治である。そんな政治によって誰が幸せになるのか。それは「勝ち組」と呼ばれる社会のごく一部の人間だけである。そんな社会にしてしまっていいのか。

 今の大阪は維新の支配下でそんな残酷な社会が実現しつつある。公立高校がどんどん減らされ、進学すること自体が困難な生徒が増えている。「無償化」といっても実際に私学進学にかかるお金は授業料だけではない。ところが入学試験の偏差値も低く、その上自転車や徒歩で通えるような近所の公立高校はどんどん整理統合されるのである。公立高校に行きたくてもその選択肢がないという生徒が増えてきている。結果として大阪府は高校生の不登校率が日本一、中途退学も多い。これは教育行政が破綻してるということではないのか。こんな状況をマスコミは全く報じないのである。オレが主張することを維新支持者たちは「デマだ」と否定するのである。だがオレは常に事実を知ってるからこそこうして発言しているのである。

 どうか「古い政治」に戻して欲しい。かつての平和と繁栄の日本に戻して欲しいとオレは切に願うのだ。それがどうしてできないのか。日本はどうしてこんな状況に陥ってしまったのか。

 公務員天国でもいいじゃないか。努力の末にそんなパラダイスがあるのならみんな喜んでがんばって勉強して公務員になりたいと思うだろう。今、キャリア官僚を目指す人が激減している理由はなぜなのか。自民党議員の嘘を守るために残業しないといけないなんて地獄そのものじゃないか。


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04月25日(火)
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