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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■大阪維新共和国
維新の会による「一党独裁体制」が完全に固まった大阪をオレは「大阪維新共和国」と呼びたい。この地域では地方自治の基盤である選挙制度はいちおう存続はするが、今後は議員定数が減らされて維新以外の少数政党がほとんど議席を獲得できないような仕組みになって行く。これが維新の主張する「身(他党議席)を切る改革」である。大阪で「政治家になりたい」という志を持てばそれはすなわち「維新の会に入る」ということ以外の選択肢がないわけである。そこは共産党に入党する人しか政治を志せないという中国と同じである。
一般人が維新議員になるには「維新塾」などで維新スピリッツをたたき込まれ、筋金入りのイシンジャーとなって先輩に認められ、公認料を払って候補にしてもらうことになる。先輩後輩の序列を守り、上下関係に厳しい維新の会の雰囲気は、高校の運動部や大学の体育会的なものを想像すればいい。公認料を払って公認してもらい、無事に議員になれると報酬の3割を上納金として差し出す。これはもはや政党では無くFCシステムである。だから「党勢拡大」はそのまま「売り上げUP」と同じことである。もはや政治団体ではなくビジネス集団なのである。
この春の統一地方選挙で共産党はかろうじて府議、市議がゼロになることを免れたが、共産党というのは維新の会の思想と相容れない存在である。それは維新が「反共」の名の下に作られた「勝共連合」という組織出身者によって作られた政党であり、「反共」はある意味維新にとっての「党是」みたいなものであるからだ。イシンジャーはおそらく末端のメンバーに至るまで「アカは怖い」「共産党は暴力革命を志向する危険な人達」とすり込まれていて無条件に反発する。議員定数の削減は共産党議員の居る選挙区を狙い撃ちする形で行われる。松井一郎や吉村洋文が「共産党」ということばをネガティブワードとして使いたがるのは、そういう反共思想に頭が支配されているからである。統一教会の考え方をそのまま実践しているに過ぎない。
この維新共和国を支えてるのは住民の極度の「無関心」である。大阪の住民の半分以上の人は政治にそもそも関心がない。投票にも行かない。誰に入れても同じと考えている。実際は同じではないし、維新共和国か統治することで大阪の公教育はますます破壊されるだろうし、中小企業の倒産も増えるだろう。産業振興のための国からの交付金は維新お友達企業に流れ、中小企業にとっての生命線だった府の商工業予算は10年間で9割削減された。その煽りを食らったために、つぶれないで済んだ企業まで大阪では廃業を余儀なくされたのだった。だから政治参加してこの状況を打破しないとますます大阪は衰退するのだが、そんなことは維新幹部は百も承知である。彼らは大阪を滅ぼすことが目的だ。大阪を滅ぼして焼け野原にして、そこに中国企業が進出しやすくするのである。彼らは筋金入りの売国政党なのである。
維新の岩盤支持層は地域ごとに行われるタウンミーティングと呼ばれる信者集会に参加する。そこでは維新議員や吉村洋文の挨拶があり、信者はそこで巧妙に洗脳される。教祖吉村サマはアイドルであり、入場すると会場は拍手に包まれ、オッサンオバハンたちの熱狂に包まれる。オレが「カルト」と感じるのはその部分である。信者たちは教祖サマを無条件に崇め奉っているのである。オレが吉村洋文の嘘をいくら指摘しても「我らが教祖サマが嘘なんて言うはずがない」なのである。この信仰のマインドコントールを解き放つことは不可能だ。この信者たちという岩盤支持層が少なくとも50万票くらいは集めてくるのだろう。
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04月11日(火)
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