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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■なにがなんでもカジノを止めろ!
大阪にカジノを作らせてはならない。何が何でもカジノをストップしないといけないのだ。そのためには大阪市長は北野たえこさん、府知事はたつみコータローさんになってもらわないと困るのである。大阪市民、府民はカジノを作ることによってどんなリスクがあるのかをきちんと理解する必要がある。
維新の会は過去の大阪府、大阪市のハコモノ行政を批判してきた。そしてそれらを「負の遺産」と呼んで問題視し、自分たちの主張する「身を切る改革」の根拠にしたのである。確かにATCタワー、海の時空館、オスカードリーム、ラスパ大阪などは負の遺産と呼んでいい。ただ、「夢洲」は負の遺産などではない。そこは大阪市の最終処分場として「活用されている土地」なのである。ここを「負の遺産」と呼びはじめたのは橋下徹である。過去の行政を批判する材料にしたかっただけだ。
もしもカジノ建設が強行されればどうなるか。まず地盤改良工事にかかる予算がどんどん拡大する。今は2000億円程度と試算されているが、おそらく1兆円以上にふくらむだろう。もちろんそれは想定内である。なぜならそのゼニは維新お友達企業に流れ、政治献金などの形で維新の会に還流するからだ。この工事そのものが維新錬金術なのである。
そして仮に2029年にカジノIR開業にこぎつけたとしよう。実際に建設されるのはカジノと言うよりは巨大パチンコ屋である。6000台のスロットが並び、入場料6000円が取られる上にマイナンバーを提示しないと入れないし、週に3回しか遊べないというルールも課せられている。そんなつまらないところにUSJを上回るような客がやってくるだろうか。
しかも売り上げ高の予測は6兆円となっている。これを達成するためには来場者が60万円も賭けないといけないのである。そんなゼニのかかる娯楽があるだろうか。そんなことするならスマホゲームでもチマチマしている方がマシである。
大阪にはかつて「フェスティバルゲート」という遊園地があった。そこは交通至便な場所にあったのになぜかつぶれ、今はマルハンのパチンコ屋とドンキホーテになっている。オレはフェスティバルゲートがダメになった理由はただ単に乗り物の値段が高すぎたからだと思っている。あの屋内型のジェットコースターの料金を300円くらいまで下げればきっと行列が途切れることなく賑わっただろう。オレはあの「フェスゲ」を「気軽に行ける都市型遊園地」としてけっこう気に入っていたのである。経営不振になったのは単にやり方が悪かっただけである。オレが経営者だったらちゃんと黒字化できていただろう。
カジノを止めるためには大阪で今起きている「維新化」を食い止めるしかない。府議会はすでに維新の一党独裁体制で、共産党支配の中国と同じになっている。首長が特定の政党に所属していて、その与党が議会で過半数を支配しているという異常な地域は実は日本では大阪府しかないのである。
4月9日の大阪府知事、府議、大阪市長、大阪市議選挙でもしも4つともすべて維新が勝つということになってしまえば、大阪の中国化が完成する。もう二度と大阪に民主主義は取り戻せないのである。他党の活動は制限され、そして条例化によってネット上の言論まで取り締まられるのだ。すでに維新は読売テレビや吉本興業と組んでメディアによる支配を実現している。オレのような反体制派の人間は弾圧され、大阪から出て行くか言論を封じられて耐え忍ぶかを選ばされることとなる。
この悲劇を大阪の人たちは投票によって自分たちで選ぼうとしている。維新の会の実態についてよく理解しないまま「改革政党」だと信じてるのだ。彼らは改革勢力などでは決してない。日本完全支配を企むただの利権組織である。
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04月06日(木)
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