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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■大阪は戦前です!



 大阪は維新行政の中でどんどん衰退している。郊外の過疎化は特にひどい。私立高校の経営を守るために公立高校はものすごいペースで廃校にされ、人口が5万をこえてるのに高校のない市もある。都心部ではタワマンが林立していていかにも繁栄しているように見えるが、バスの本数はどんどん間引きされ、小中学校は整理統合が進む。生徒数が減れば少人数学級の導入など教育を質的に向上させられるいい機会だったが、残念ながら逆に質は低下している。生徒の不登校率は小、中、高どれも全国ワースト3に入っている。児童虐待認知件数は堂々の日本一である。成果どころか、どんどん悪くなってるというのが居住者の実感なのだ。

 治安の悪化もひどい。大阪は犯罪の発生件数日本一でしかも検挙率は最低である。日本一治安の悪い地域なのだ。DQNクソガキの多さに呆れるほどである。深夜のコンビニ駐車場では大麻や覚醒剤の取引が行われ、その取引をめぐって殺し合いまで起きているのだ。こんな地域が他にあるだろうか。

 ところが大阪を支配している維新の会の連中は「大阪の成長を止めるな」などとほざいてるのである。そして「子育て、教育の無償化を進める」と公約する。実際は単なる公約詐欺で、現場の疲弊は増すばかりなのだ。休職や退職する教員が多いために教育現場は非正規雇用や再雇用の人達が増えた。まともな予算措置もない中でオンライン授業が困難な状況を訴えた校長は処分されてしまった。事実を訴えたらこうして処分されるのである。

 戦局がどんどん悪化しているのに国民にはその事実を伝えなかった戦前の大本営発表と、テレビで吉本芸人が吉村知事をヨイショしている大阪の姿とはよく似ている。実際には衰退しているのに、住民にはそれが知らされてないのが大阪なのだ。

 その大阪は巨額の投資をして夢洲にカジノ・IRを建設しようとしている。松井一郎は2019年に「カジノで儲けて福祉に回す」と語っている。これは旧日本軍が戦局悪化の中で無謀なインパール作戦を始めた状況とよく似ている。夢洲の軟弱地盤の上に大きな構造物を作るためには地盤改良にどれだけお金が掛かるかわからない。80mもある沖積層を貫いて基礎工事をするなんてことは非現実的すぎる。土木工事の専門家ならこんな馬鹿なことは絶対にしないだろう。どうしてそんなことをしようとするか。それは維新利権がすなわち土木利権、土建屋ビジネスだからだ。大阪市立大と府立大の統合も、それで新キャンパスを建てて土地価格を上昇させたいという地上げ屋の論理だったのである。

 住民の多くはカジノには反対だ。しかし吉村知事には投票するという。これはロシアの状況と酷似している。戦争に反対するならプーチンを支持したらダメだ。プーチンを支持しているロシア国民は、ウクライナでの住民虐殺を肯定しているのと同じである。ロシア国民は戦争犯罪の加害者と同じなのだ。

 カジノ反対なら吉村に投票してはいけない。吉村知事を支持すると言うことはカジノを支持するということと同じである。治安がどんどん悪化している大阪でカジノを誘致すると言うことはどういうことか。カジノにはもれなくヤクザが付いてくる。暴力団のような存在と不可分なのがカジノ運営なのだ。もっともそのカジノの中味は巨大なパチンコ屋だという。試算ではそこにUSJを超える入場者があるという、数千台のスロットが並ぶだけの施設に入場料6000円を払ってわざわざ行く馬鹿がそんなにいるわけがないのである。

 街角に立つ維新候補にはどんどん質問をぶつけよう。「あなたはカジノIR建設に賛成ですか?」「公立高校がどんどんなくなることについてどう思いますか」「統一教会と維新は無関係ですか?」と。最後の質問は特に大事である。なぜなら維新の会の松井一郎は統一教会と実に関係の深い人間なのである。大阪の人達はその事実をほとんど知らない。必ず「全く関係ありません」という嘘が返ってくるだろう。「維新スピリッツ」とはすなわち、「平気で嘘が言える厚顔無恥さ」である。そんな嘘つきどもは睾丸をムチで打たれるべきだ。

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03月04日(土)
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