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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■今の大阪は日本一危険です




 大阪は新型コロナで人口当たり日本一の死亡率であり、かつ死者数のもっとも多い都道府県である。その理由の一つが維新の会の主導する「身を切る改革」で公務員の数をどんどん減らしたり、「二重行政解消」と言って公立病院の数を減らしたり、保健所機能を強化するという陳情を採択するかどうかが大阪府議会で議論されたとき、維新議員の全員反対で却下されたことにある。この状況下での「保健所機能の強化」に反対する理由など何もないはずなのに維新議員はなぜか全員反対だったのである。その反対メンバーの一人が参院選で東京選挙区に出て落選した海老沢由紀であり、全国比例区でお話にならないような票しか取れなかった飯田サトシである。もう二度と政治の世界に戻ってこないで欲しいのである。

 昨日、7月20日に報告された新型コロナ感染者は大阪で2万人を超えた。しかもその検査の陽性率は98%である。陽性率がこんなに高かったということは、その感染者の何倍もの数の感染者たちが大阪市内を歩き回ってるということである。甲子園球場を満員にしたりしてもはや「密集」をなんとも思わなくなった結果が今の感染大爆発なのである。

 オレは第六波の中で2月末に感染したが、幸いなことに軽症ですんだ。しかしオレの母は中等症でコロナ肺炎になりほぼ1ヶ月入院するということになったのだ。その最大の原因は吉村知事の推進した「入院抑制策」である。「できるだけ入院させない」「施設の人は施設の中で放置」という政策の結果、老人施設は次々とクラスター化したし、オれの母親の場合は「まだ軽症」ということで一度は救急車が帰ってしまったのである。重くなってからしか入院できないという状況下で多くの命が失われたのだ。

 実際は入院できないのではなく、コロナ病室を確保するということで補助金を受けながら実際は「人手不足」を理由に入院させず、病院がゼニだけもらうという維新お友達利権が発生した。

 軽症の感染者を隔離するホテルでは、国から出てるゼニが府とホテルの両方からピンハネされた。一食あたり1500円の予算があったはずなのに、府はホテルには900円しか渡さず、ホテルはその900円のうちからさらにピンハネするというやり方だった。アパホテルはレトルトのアパカレーなどと昼食に提供していたのである。コロナ利権でもうけた人たちがたくさんいたのが大阪だ。維新の議員に献金したおかげでワクチンをたくさん回してもらい、1億円ぼろ儲けした個人クリニックさえあったのである。

 こんなひどい行政をしている大阪の事実をオレはずっとこのブログを通してツイッターで発信してきた。そのおかげで多くの方が維新の会のイカサマぶりに気づいてくれたのである。

 しかし、参院選で維新の会の連中は「大阪の成果を全国に」という馬鹿げたことを宣伝した。大阪兵庫以外の選挙区で維新は一議席も取れなかったが、その宣伝が嘘であるということに気づいていた人が大勢いたことも理由だろう。関東地方で街宣しようとする吉村洋文には「大阪に帰れ!」などの罵声が飛んだそうである。いや、帰ってきてもらってもあいつは無能で嘘つきだから困るのだが。

 全国比例区で維新は票を伸ばした。立憲の得票を上回ったそうである。立憲がダメなのは泉健太せいだから仕方ないのだが、この嘘ばかりの党の実態を見抜けずに多くの票が入ってしまうのは、統一教会が詐欺カルト集団であるのに信者がたくさんいることと基本的には同じである。だまされるような馬鹿が日本には圧倒的に多いのだ。

 統一教会のような詐欺カルト集団の教義にだまされるのは馬鹿だとオレは断言する。しかし国民の多数派は馬鹿で、まともな人はほんの一部しか居ないということを思えばそのだまされてしまう大衆を救うために何らかの対策が必要だと思うのだ。詐欺カルト集団の存在そのものを認めないという政府の厳しい態度が求められるのである。

 統一教会は政治家に食い込むことに成功した。自分たちの反社会性を巧妙に隠して「平和」「家庭」などのキーワードを改称した教団名に付けることで「危険な集団ではない」と誤解させ、多くの新たな被害者を生み出したのである。


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07月21日(木)
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