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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■新幹線は青森を繁栄させてくれるだろうか?
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青森県の観光地といえばどんなところを連想するだろうか。恐山、八甲田山、十和田湖、それから金木町にある太宰治生家の「斜陽館」などを思い浮かべるのである。魅力的なところがたくさんあるが、遠いのでなかなか行けない。オレは20代の頃にクルマで青森まで行ったことがあり、そのときに「斜陽館」を訪問している。また大学生の時は東京から夜行列車で青森まで移動して、そこで自転車を組み立てて八甲田山、十和田湖と走り、八幡平から盛岡と南下していったこともある。もっと前にさかのぼるならば、小学生くらいのころに家族旅行で青森までやってきて、大鰐温泉のスキー場で遊んだことがある。弘前城から見えた岩木山が美しかったことも覚えている。ただ、青森から大阪までの帰路は、それはもう長い長い道のりだった。急行「きたぐに」とか、特急「白鳥」とかに乗ったことを覚えている。
今、青森を訪れる観光客はどれくらいいるのだろうか。首都圏からの今の距離と時間ならば手頃だと思うのだが、今回東北新幹線の全線開業で東京→青森間は3時間20分で結ばれることとなったのである。来春には大阪→鹿児島間が直通で結ばれる。どうせなら青森から鹿児島まで直通の新幹線を一日に2往復くらい走らせてくれると面白いのだが、そんなのを通しで乗る馬鹿、いやマニアの方もそんなに多くないと思うので、最低でも2回乗り換えないと青森から鹿児島までは行けないのである。
東北新幹線の全線開業を伝える読売新聞の記事を引用しよう。
東北新幹線が全線開業、初日からダイヤに乱れ
鉄道
東北新幹線は4日、八戸駅(青森県八戸市)から新青森駅(青森市)までの81・8キロが開通し、東京―新青森駅間(713・7キロ)の全線が開業した。
これにより、本州最北の青森県から九州まで新幹線の主要路線がつながった。東京―新青森駅間の所要時間は最短で3時間20分と、東京から青森まで在来線を乗り継ぐのに比べて約40分短縮される。一方、福島県内での強風のために一時運転を見合わせるなど、開業初日からダイヤに乱れが生じた。
東北新幹線の盛岡駅以北については、国が1972年に基本計画を決定した。旧国鉄時代の1982年に大宮―盛岡駅間が開業した後、2002年12月の盛岡―八戸間の部分開通を経て、整備新幹線としては初めての全線開業にこぎつけた。建設費は国と地元自治体が負担した。同じ整備新幹線としては、来年3月12日に九州新幹線鹿児島ルートが全線開業する。2015年度には、北海道新幹線のうち、建設が進んでいる新青森―新函館間が開業する予定だ。
東京、新青森の両駅では一番列車を送り出すセレモニーが行われ、下りの「はやて11号」が午前6時28分に、上りの「はやて12号」が同6時31分にそれぞれ定刻通りに出発した。東京―新青森を結ぶ「はやて」は1日に15往復する。特急料金を含めた運賃は1万6370円(普通車指定席、通常期)。(2010年12月4日14時11分 読売新聞)
東京から飛行機で青森まで移動した場合、ヤフー路線図によれば所要時間は3時間19分で、運賃はバスやモノレールをすべて合計して片道23000円である。新幹線の料金に比べて6630円も高いのである。しかも時間的な優位性はほとんど失われしまっている。こうなると現在の飛行機利用者はほとんどが新幹線にシフトすることになるだろう。
青森県の人々はこの新幹線開業をどの程度喜んでいるのだろうか。赤字になる可能性もある田舎路線ゆえにJR東日本にその負担をさせるわけにもいかず、結局は建設費の半分を地元が負担しないといけなかったわけだが、4000億円以上掛かっているのである。それあ青森県にとってはものすごく大きな負担である。どうやって取り戻すのだろうか。
現地までの所要時間が短くなるということは、これまでは泊まりがけだった出張が日帰りで可能になるということである。経費節減を図る企業側にしてみれば、飛行機よりも安く行ける新幹線で出張させるようになるだろう。遠からず青森→羽田便は淘汰されてしまうに違いない。
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12月05日(日)
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