ID:41506
江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
[18856297hit]

■FX業者のイカサマを許すな!



 FX(為替証拠金取引)は少ない資金で大きな利益を稼ぐチャンスがある危険な投資商品である。上手に利用できればかなり利益を得ることは可能なんだが、もちろん失敗すれば虎の子の資金がみんな吹っ飛んでしまう。予測を超えて相場が大きく上下したときに、ロスカットということで預けている資産がみんな没収されてしまうのである。もちろん為替相場というのは個人が操作できるようなものではない。ただ、悪質な業者は実勢相場よりももっと為替の値動きを大きくして、顧客に預かり資産以上の損失を発生させる、いわゆる「ロスカット」になってしまうようにするのである。相対取引の場合、客の損は会社の得だからである。

 外国為替とは株式と違って取引所があるわけではない。「売り手」と「買い手」の当事者間で、為替レートや数量などの取引条件が合致すれば取引が成立する「相対取引」なのだ。株式取引の場合は、同じ時間に取引される株価は同じ値段となるが、外国為替は世界中の多数の参加者が「相対取引」で取引を行なうため、「為替レート」は全く同じ時間であっても複数存在することになる。ただ、その相場はネットで瞬時に伝わるのでそれほど大きな差は存在しない。

 FXを運営している会社というのは言ってみれば賭博の胴元みたいなものであり、そこで客にゼニを掛けさせて客同士でゼニのやりとりをさせてその手数料を巻き上げていくのが基本のシノギである。しかし、儲かるのは手数料でちまちま稼ぐよりも、ロスカットで客の資産を根こそぎぶんどることである。もしも実勢レートよりも大きく為替相場が動いたことにして、ロスカットをたくさん発生させるような会社があれば実に悪質だ。しかし、そういう会社が存在したのである。

外為どっとコムに1カ月の業務停止命令 10月1日から 2010年9月17日21時1分
 金融庁は17日、外国為替証拠金取引(FX)大手の外為どっとコムに対し、顧客から取引停止を求められた場合を除くFX取引全般の業務停止命令を出した、と発表した。期間は10月1日から31日の1カ月間。
 金融庁によると、外為どっとコムは7月と9月の2回、ドルやユーロにからむ取引で顧客に市場実勢とかけ離れたレートを配信。金融庁は今月10日、情報管理に不備があるとして業務改善命令を出した。しかし、その後の今月15日にも同社はシステム障害を起こし、顧客取引に影響を与えたという。このため、金融庁はシステム管理態勢の抜本的な改善が必要と判断した。
 金融庁は顧客が解約などを含めた対応ができるように、業務停止開始まで一定の期間を設けた。外為どっとコムの8月下旬の発表によると、今年6月時点の口座数は50万超で、預かり資産は7月末時点で1千億円近くに到達。近年は個人投資家を中心にFX取引が大きく拡大している。

 一ヶ月の業務停止と言うことは、外為どっとコムに資金を預けている顧客はその間取引ができないということになる。円高から円安へと流れが変わろうとしている今、そんな機会損失は客にとってはたまらないわけで、多くの客が外為どっとコムを見限って資産を他の会社に移すだろう。客がみんな預かり金を引き出したときに支払うゼニが足りなかったらどうなるのか。最悪の場合破産ということになり、もちろん客の預けたゼニも返ってこないかも知れない。過去にはFX会社の倒産も起きているし、客からの預かり金と会社の資産をきちっと分けて管理できていないひどいところもあるそうだから、そんな会社は淘汰されるべきだとオレは思っている。ただ、外為どっとコムというのはFX会社の中ではかなり大手の方であり、そのWEBサイトにある為替チャートなどのデータをいつもオレは参考にさせてもらっていた。それだけの今回の報道には驚いている。まともな業者と思っていたところがそうではなかったということだからだ。


[5]続きを読む

09月18日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る