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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■クロマグロ養殖は成功するか?
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もしもクロマグロの大規模な完全養殖に成功して、じゃんじゃん生産できるということになれば日本人の食糧自給の問題は大きく前進するだろう。まだ養殖できない現在は世界中の海で獲るしかないので、「日本の乱獲のせいで絶滅しそうだ」と言われればたちまち食えなくなる危機と背中合わせだったのである。
そのクロマグロの養殖に取り組んでいるのが近畿大学なんだが、研究には莫大なゼニがかかる。そしてこんな大切な研究なのに国からの十分な支援もない。その困難な中で近畿大学は着々と成果を上げて、ついに小規模ながらも完全養殖に成功するまでに至った。その技術に目をつけたのがアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ首長国だったのである。その豊富なゼニで陸上に巨大な施設を建設して養殖事業に乗り出せるからだ。深さ100メートル、プールのタテヨコ1キロなんていう巨大施設を建設することは日本国内ではゼニの問題でまず無理だ。しかし中東なら不可能ではないだろう。
朝日新聞の記事を引用しよう。
アブダビでクロマグロ養殖へ 近畿大 すし人気で需要増 2010年5月30日5時43分
世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功したことで知られる近畿大学(本部・大阪府)が、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ首長国に養殖の技術や人材を提供することになった。アブダビでは、主に自国内で食べる魚の確保をめざす。同国付近の海は浅いうえに塩分が濃すぎて養殖にむかないため、陸上施設での実現をめざすという。
近大の水産研究所(和歌山県)は8年前、クロマグロの卵を孵化(ふか)させ親にし再び卵を産ませる「完全養殖」に世界で初めて成功した。それを知ったアブダビが近大に連携を持ちかけてきたという。昨年10月にはアブダビ環境庁の長官が水産研究所を視察、5月4日、正式に合意した。
原油産出で潤うアブダビなど中東では、すしなど生で魚を食べる料理が人気で、マグロ需要も高まっている。だが、魚の多くは輸入に頼っているため、養殖で食料自給率の向上をめざすという。
合意では(1)近大が専門家を派遣し、アブダビでのクロマグロなどの養殖の可能性を探る実験プロジェクトの準備を始める(2)アブダビの担当者に技術研修を行う(3)必要な資金はアブダビ側が負担する――の3点が決まった。
近大水産研究所の村田修所長は「陸上の施設で、食べられるサイズまでマグロを育てるのは、経験がないのでかなり難しい。だが、中東では日本では考えられない規模の設備が次々造られている。実現に向け、協力していきたい」と話した。(増谷文生)
そう、ここで重要なのは「中東では日本では考えられない規模の設備が次々造られている」という部分なのである。もはや研究者たちの夢を実現できる場所は日本国内ではなくて海外にしかなくなってきているのだ。借金漬けの日本政府には、そうしたビッグプロジェクトに援助する余裕はない。リニア新幹線だってJR東海が自前で建設しようとしているわけで、おそらくリニアが完成した頃には人口減少で東海道新幹線そのものの乗客が減少して減益に転じている可能性が高い。日本はこれから衰亡していくのだ。
ところが中東にはまだまだ発展の余地がある。原油が出なくなるまでにはまだまだ時間があるだろうし、今の水準でオイルマネーが入ってくる以上、そのゼニがまだまだ潤沢な資金となるだろう。その中東で「すし」が人気であるというのもおもしろい。日本の食文化がそうして世界に広まっていくのである。いまに世界中でたこ焼き屋やラーメン屋が見られるようになるかも知れないのである。
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05月30日(日)
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