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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■「ただ預かっただけだ!」が通用しない中国
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検挙された麻薬や覚せい剤の密輸犯人がよく使う言い訳が「運んでくれと頼まれただけだ。中味は知らなかった!」というヤツである。そんなことあり得ないとオレは思うし、そういう言いのがれは一切無視してやればいいと思う。まともな判断力があればそれを預かる時に「麻薬や覚せい剤かも知れない」と考えることが可能であり、拒否すればすむだけのことである。もっとも知らないうちに自分のカバンの中に突っ込まれたりしていればわからないということもあるかも知れないが。
裁判時に「預かっただけ!」と主張すれば日本では認められるのだろうか。中国では全く認められずに死刑判決が相次いだのである。鳩山首相はこのことを「残念に思う」と意味不明の発言をしたらしい。主語や目的語がないことでこの発言は意味不明になってしまっているわけだが、おそらく鳩山首相は「中国の刑が重すぎることを残念に思う」と言いたかったのだろう。公人としての発言か私人としての感想なのかもまた曖昧にされている。オレは同じようにこの死刑判決を「残念に思う」のだが、オレの場合の残念というのは、日本人が密輸に関わっていたことを残念に思うのである。死刑そのものはそれぞれの国のルールを適用した上のことだから仕方ないし、オレは日本でも麻薬や覚せい剤の流通に関わった者は末端の売人までみんな死刑にすべきだと思っている。だから中国政府の今回の死刑執行を支持する立場をとりたい。毎日新聞の記事を引用しよう。
中国:「麻薬預かっただけ」で死刑 運び屋は日本の困窮者2010年4月9日 21時26分
【北京・浦松丈二】中国遼寧省高級人民法院(高裁)は9日までに、麻薬密輸罪で死刑が確定した日本人4人全員の刑を執行した。中国各地の空港では、覚せい剤を日本に持ち出そうとした日本人が逮捕される事件が相次ぎ、裁判で「預かっただけ」と主張しても「密輸の行為犯」として死刑を含む重罪が言い渡されている。密輸団が日本の困窮者を狙い撃ちして運び屋に仕立てる手口が横行。刑を執行された死刑囚には、予想外の重い刑に一時、自暴自棄になった人もいたという。
刑が執行された森勝男元死刑囚(67)=福島県出身=は、03年7月に覚せい剤約1.25キロを隠し持って帰国しようとして空港で拘束され、04年2月の1審で刑事犯として日本人として初めて死刑を言い渡された。
森元死刑囚は逮捕後、「定年退職して金に困っていた」と供述し、日本国内で密輸を持ちかけられ、報酬20万〜30万円で請け負ったことを認めた。裁判では、日本に逃亡した共犯者に「監視されていた」と主張した。
森元死刑囚を知る関係者は「1審判決直後は(制度の違いなどから)『どうなってもいい』と自暴自棄だったが、その後、減刑嘆願を書くなど生きようとしていた」と様子を明かした。
また、刑が執行された鵜飼博徳元死刑囚(48)=岐阜県=も「他人に頼まれた。中身を知らなかった」と主張した。しかし、両元死刑囚は麻薬密輸の「行為犯」と認定され、死刑が確定した。
一方、両元死刑囚らに密輸を指示した覚せい剤密輸団のリーダーとみられる武田輝夫元死刑囚(67)=名古屋市=は裁判で「(共犯の)中国人から『もうけたい』ともちかけられた。死刑になっても構わない」と認めた。
北京の日本大使館によると、中国では麻薬関連犯罪で少なくとも30人が逮捕、起訴され、うち20人(元死刑囚4人を含む)の判決が確定、10人は未確定で未決拘置中。同大使館は法律の知識がある中国人スタッフ1人を近く増員し、すべての裁判を傍聴していく方針だ。
この記事によれば、あと26人が死刑になる可能性があるようである。日本の感覚では「26人も死刑にされるのか・・・」かも知れないが、オレは「そんなに馬鹿が多いのか!」と驚いているのだ。日本と違って中国の刑罰が重いことも、麻薬の密輸犯が中国では死刑になることくらい、ふだん新聞を読んでいればすぐにわかることである。そんな常識的なことも知らずに安易な動機で運び屋になる時点で究極の馬鹿である。救済する必要は全くない。
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04月10日(土)
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