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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■個人投資家を食いものにした外資系証券会社
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 2008年8月15日にオレは 「ハメこまれた人たち17(アーバンコーポレーション」というタイトルで、倒産したアーバンコーポレーションの悲劇について書いた。その日記の中で、フランスの証券会社であるBNPパリバが不正な取引を行って100億円近い利益をあげていたことについてオレは告発したのである。BNPパリバの得たその利益というのは、裏返せば個人投資家の損したゼニである。そのBNPパリバに対して、クソみたいに軽い処分が決定したのである。アサヒコムの記事を引用しよう。

不公正取引、BNPパリバに過去最大の過怠金 東証 2010年2月16日19時51分
 東京証券取引所は16日、仏金融大手のBNPパリバ証券に対し、不公正な取引や情報開示を繰り返したとして、3件で計1億8千万円の過怠金を科す処分を決めた。1社に対する過怠金としては、総会屋への利益供与で野村証券に1997年に科した1億円を抜いて過去最高という。
 東証によると、同証券の東京支店は(1)08年6月、不動産会社アーバンコーポレイションの資金調達で重要情報を開示させずに自己売買して利益を得た(過怠金1億円)(2)金融庁が(1)の件で求めた報告などで事実と違う内容を記載した(同3千万円)(3)08年11月、ソフトバンク株で作為的な相場形成をした(同5千万円)、とされる。
 また、日本証券業協会もこの日、(3)に対して過怠金3千万円を科す処分を発表した。

 アーバンがらみでBNPパリバが不正に得た巨額のゼニに比べれば、この過怠金はあまりにも軽くないか? たとえば脱税をした場合、それがバレたら莫大な追徴金が課せられるわけである。鉄道運賃のキセルをしていた場合は3倍払わされるのである。だから不正をすることは割に合わないわけだ。しかし、もしも罰金の方がはるかに安かったらどうだろう。100億円分の脱税した人が、罰金5億円治めればお咎めなしならば、誰もが脱税してから罰金を払う方を選ぶだろう。なぜ不正な利益をすべて没収してから処罰しないのか。これでは罰を与えた意味がないと思うのである。

 BNPパリバの行ったことは相場操縦による詐欺である。株価に関しての良い材料(300億円の運転資金が入手できる)と悪い材料(実はゼニが入手できる条件にかなりの制限があって、300億円どころか30億くらいしか入手できないかも知れない)の2つがあるとき、前者の良い材料がガセネタで後者の悪い材料が事実だったわけだが、そのガセネタで株価をつり上げておいて個人投資家に高値でつかませて、そこで大量の空売りを行って自社が利益を得るという形で個人投資家をハメこんだのである。(投資の世界では、うまく個人投資家をだましてクソ株を高値で買わせることを俗に「ハメこみ」と呼ぶ)

 この明白な金融犯罪に対して、一年半も過ぎてから雀の涙のような過怠金を取ったところでBNPパリバにしてみれば痛くもかゆくもないだろう。きっとフランスの本社の連中は「日本人甘いね」と笑ってるに違いない。この金融犯罪そのものが日本人や日本の証券会社を舐めてるのである。

 オレは東証の処分というのは実に恣意的、政治的だと思っている。たとえば粉飾決算でライブドアは上場廃止に追い込まれ、ライブドア株を持ってる多くの個人投資家は大損したが、その10倍以上の金額の不正を行った日興コーディアルグループの上場は維持された。日興コーディアルの株主は大企業や機関投資家、銀行などが中心だからその株を紙切れにしてはならないという政治的判断が働いたのだ。なんて不公平なんだと腹が立つ。訴えられた元ライブドア社長の堀江氏が裁判で戦っている姿を応援したくなるのである。


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02月17日(水)
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