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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■こら、調子に乗るなカメ!
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 モラトリアムとは何か?野村證券のサイトで経済用語を検索すると、次のような説明が出てくる。

モラトリアム[モラトリアム] Moratorium
 法令に基づき、債務の返済について、債権者が債務者に対して、債務の返済を一定期間猶予すること。国家不安が高まった際など、債権の回収が増加することで、回収が困難になり、国家の信用の低下が招かれるような事態が予想されるときなどに行われる。

 亀井静香金融相が「モラトリアム法案」の導入を示唆したことで、今銀行株は暴落している。具体的に言うと、銀行からゼニを借りてる企業や個人が、しばらくの間その債務の返済を猶予してもらえる制度である。銀行から借金した場合、利息と元本を少しずつ返済する義務があるのだが、それを一定期間免除(猶予)させようというのが亀井静香の発言内容である。それによって不況にあえいでいて支払いができなくなった中小企業や、ローンが返せなくなって破産しそうな個人を救済するのだという。もちろんそんなことになれば銀行はゼニがもうからないだけではなくて資金も拘束されるのである。せっかく調達した資金が身動き取れない死に金となってしまうのだ。実施されれば大変である。

 過去に日本でこの「モラトリアム」が実施されたのは、関東大震災の直後の1923年と、1927年の昭和金融恐慌の時である。亀井静香がこのような発言をするということは、現在の日本の経済状況が、上記の2つの時期程度に悪化してるという見解を持ってるからだろう。関東大震災の時、被害を受けた企業が支払いが出来なくなる事態を想定して、緊急勅令によるモラトリアムが出され、9月中に支払期限を迎える金融債権のうち被災地域の企業・住民が債務者となっているものについては支払期限が1か月間猶予された。続いて、その割引手形がモラトリアム終了後にも決済不能となる懸念に対応してこれらの手形に流動性を付与するため、に9月29日には震災手形割引損失補償令が出された。震災以前に割引手形となっていたものを対象として日本銀行が再割引に応じて現金を供給したのである。2年間の支払い猶予を与え、日本銀行が損失を被った場合は政府が1億円まで補償するという内容であった。この処理の失敗が後の昭和金融恐慌の遠因となったのである。

 カメが調子に乗ってる部分のアサヒコムの記事を引用しよう。

「私の発言で株価下がるような銀行は…」勢いづく亀井節 2009年9月27日22時17分
 亀井静香金融相は27日、テレビ朝日の番組で、自身の提案した借金返済猶予策の検討が銀行株の売りを誘っていると指摘されたことについて、「私が言ったから株が下がるほど脆弱(ぜいじゃく)な銀行は、銀行業を営んでいる資格がない」と述べた。金融相は銀行への幅広い監督権限を持っており、発言が適切かどうか、議論を呼びそうだ。
 亀井氏の提案では、中小企業や住宅ローン利用者から銀行への返済を、3年程度猶予することが想定されている。亀井氏は番組で、中小企業の一部については、元本だけでなく金利の返済猶予も検討すると述べた。
 銀行株の値下がりについては、番組終了後に記者団に「(返済猶予で)信用を失うほど投資家や国民から信頼されていないのなら、まず金融機関が自ら反省しないといけない」と強調した。
 また、亀井氏は閣僚の一部や民主党内から猶予策への異論が出ていることについて、連立3党で合意済みの政策と反論。鳩山由紀夫首相の理念に沿った政策だとして、「総理は私を更迭できっこない」と強気の姿勢を崩さなかった。

 カメの認識としては、今の世界恐慌の中で業績不振に陥った企業は関東大震災で被災した企業と同じく非常事態であり、その救済には銀行への支払い猶予しかないということなんだろう。しかし、世界恐慌では融資先企業の破綻によって銀行も大きなダメージを受けている。そこにこのモラトリアム法案が実施されれば、銀行は貸し出したゼニの回収どころか利息も受け取れなくなってしまうのだ。それでは商売にならないのである。そんなむちゃな法案など出したらダメだ。カメよ、おまえは経済がわかっていないのである。
 

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09月28日(月)
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