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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■ドラゴンクエストと時間泥棒
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『モモ (岩波少年文庫(127))』 (Momo) は、ドイツの作家ミヒャエル・エンデによる児童文学である。ヨーロッパのとある街に現れた「時間貯蓄銀行」と称する怪しい男たちによって人々から時間が盗まれ、みんなが心に余裕を失った中で、不思議な力を持つ少女モモの冒険によって、奪われた時間を取り戻すというストーリーである。さて、現代の時間泥棒と言えばまぎれもなくそれはゲームである。特にドラゴンクエストのように長時間を必要とするゲームは子どもたち、いや大人たちも含めた人々の持っている時間を大量に奪い取るのである。
スクエア・エニックスの人気ゲームソフトである「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」が発売された。発売初日には長蛇の列ができた。ファン待望の5年ぶりの新作と言うことである。通信機能を搭載していて近くの人と最大4人で遊ぶこともできるという。おそらく今日本中で、購入後から寝ないでぶっ通しでプレイしているマニアックな人たちがいるはずだ。いったいどれほど多くの時間がこれによって奪われるのだろうか。
「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」は450万本売れる見込みだという。日本人の25人に1人くらいの割合である。それだけ多くの人々がこの時間泥棒によって自分の時間を奪われるのである。これは大変な経済的損失である。それによって発売元のスクエア・エニックスが得るわずかな利益よりも、それによって多くの人々が失う時間の損失の方がはるかに大きいことは明白である。そんなにみんながのめり込んでしまうような悪魔的なゲームソフトを販売してもいいのか。これは国家的な問題である。
450万人が一人平均50時間を奪われると仮定しよう。450万×50=2億2500万時間となる。もしもそのゲームソフトが2度目のプレイに用いられるとすればさらにその倍、延べ4億5000万時間となる。これを時給に換算すると時給800円と少なく見積もって3600億円である。かなり少なめに見積もってもこれだけの金額分の時間が人々から奪われるのである。これを時間泥棒と言わずしてなんと言おうか。
その4億5000万時間は本来もっと別のことに使われるべき時間なのである。受験生はその時間勉強するべきだし、フリーターやニートは働くべきだし、ビジネスマンは体を休めるべきなのである。そんな貴重な時間をこのドラゴンクエスト\という名の時間泥棒は確実に奪ってしまうのだ。なんという悲劇だろうか。しかも時間を奪われた人たちはその労役に対して至福の表情で応えるのである。自分たちが搾取されているということにも気付かず、その時間を嬉々として提供しているのだ。麻薬に犯された人たちのように、その行為になんの疑問を抱かずに時間を捧げ、長時間ゲームをプレイし続けるという状況が生まれているのだ。
わが家にもこの「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」がある。妻が買ったのだ。オレの妻の家事ははっきり言ってかなり手抜きである。今でさえほとんど時間を使ってくれていないのである。それなのにさらに手抜きになることは確実である。被害を受けるオレはいったい誰を恨んだらいいのか。任天堂やスクエア・エニックスに対して損害賠償を請求すればいいのか。先日もオレは「太鼓の達人Wii(専用太鼓コントローラ「太鼓とバチ」同梱)
」によって平穏な生活を破壊されたばかりである。この上オレから妻までも奪ってしまうゲームというものがオレには断じて許せないのである。
こんなゲームの存在を許してはダメだ。なんとしても地上から追放しなくてはならない。こんなモノがある限り日本人は勤労意欲を失い、受験生はさらにバカになってしまうのだ。ゲームをするために引きこもって登校拒否になる子どもたちも激増するだろう。この悪魔を追放しなければ我々には未来がないのである。今すぐすべてのドラゴンクエストシリーズをたたき壊して消滅させないとダメだ。秦の始皇帝が行った焚書坑儒のように家々からどんどん探し出しては焼き尽くさないとダメなのだ。
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07月12日(日)
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