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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■阪神タイガース、なぜこんなに弱いのか
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 交流戦第2戦のソフトバンク戦、阪神は延長10回、松中にサヨナラ本塁打を打たれて2−3で敗れた。

 今年の阪神は弱い。どうしようもなく弱い。打てない。点がほとんど入らない。去年も打てなかったがそれでも接戦をものにしていた。今年はその接戦を落とすようになった。どうしようもなく弱くなったという印象なのである。おそらく今季の阪神は横浜との最下位争いにいずれ突入していくのだろうか。

 オレは物心ついてからずっと阪神ファンである。この最終戦に勝てば優勝という対巨人戦を0−9という大差で敗れたとき、オレは小学6年生だった。巨人がV9を決めた年である。そのときは悔しくて泣いた。その後もいっぱい悔しい思いをした。どうしても優勝できないチーム、それが阪神だと思っていた。1985年に阪神が奇跡の優勝を遂げたとき、もうこの世に思い残すことはないと思った。自分が生きているうちに阪神の優勝を見ることができるなんて思いもよらなかったからである。

 その後、阪神は暗黒時代を迎えた。中村勝広という無能な監督の長期政権のもとで3番・4番に据えられた新庄、桧山のコンピはせっせと三振を量産した。毎年獲得する外人はハズレばかりだった。どうして他球団の外人はよく打つのに、阪神にやってくる外人はカスばかりなんだろうかととっても不思議だった。グリーンウェルとかブロワーズとかハイアットとかバトルとかちっとも働かなかった。猪俣隆という一年に一度しか好投しないエースにはいつも泣かされた。それでもオレは阪神ファンを辞めなかった。阪神が負けた日でも巨人が負けさえすれば安堵した。阪神が負けて巨人が勝った日が一番つらかったが、もしかしたらそういう日が一番多かったかも知れない。

 中村監督が辞任してあの名将、野村監督が就任したとき、オレは奇跡を信じた。しかし、野村監督でさえもダメ虎を浮上させることはできず、3年連続の最下位だった。野村でさえもどうしようもないダメ球団、それが阪神だったのだ。監督が星野になって一年目、やはりダメだった。勝つために必要なのは投打の柱である。野村監督もフロントに「エースと4番がいない」と訴えていたが獲得してもらえなかった。星野監督が就任して、広島から金本を獲得して、やっと阪神は2003年に優勝を達成したのである。1985年から実に18年目のことであった。金本の活躍で2005年にも優勝することができた。しかし、金本以外の打者はちっとも育たなかったのだ。先発投手の力不足を補うために中継ぎや抑え投手に負担を強いる投手起用はシーズン終盤になって破綻するようになった。2008年には圧倒的大差で前半戦にリードしたのに、巨人に逆転優勝されてしまった。

 2009年、阪神にはまたまたダメ外人がやってきた。メンチだ。昨年のフォードも役立たずだったが、今年のメンチはそれに輪を掛けた役立たずだった。それなのに試合には使われ、チャンスで凡退してはファンの罵声を浴びた。せっかく桜井広大が活躍したのにその次の試合で6番右翼で先発したのはメンチだった。オレは絶望した。がんばってる日本人選手がいるのに、役立たずの外人を使って試合に負ける・・・その悪しき伝統の復活をオレは深く悲しんだ。今西武で活躍している平尾が阪神時代になかなか試合に出してもらえなかったのは、ダメ外人が3塁を守ることが多かったからである。かつての阪神には素質もガッツもありながら、ダメ外人の出場のためにチャンスを奪われた多くの選手が居た。今年も同様である。昔の阪神に戻ったかのように弱くなってしまった。なりふり構わず1点をがむしゃらに取ろうともせず、ランナーが3塁にいてもスクイズなんて全く考えずにポップフライを打ち上げて凡退を繰り返す、そんなお話しにならない攻めを連日繰り広げていては点が取れないのも仕方がないのである。


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05月21日(木)
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