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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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 行方不明になった9歳の女児は、実は殺されていた・・・それも母親の同居相手の男性に。当初は家出事件と報道されていた西淀川区の不明女児について、最悪のニュースが伝えられたのである。

西淀川女児不明 母親ら3人を死体遺棄容疑で逮捕 2009.4.23 23:55
 大阪市西淀川区千舟の市立佃西小4年、松本聖香さん(9)が行方不明になっていた事件で、大阪府警捜査1課は死体遺棄容疑で、聖香さんの母親の松本美奈容疑者(34)と同居の小林康浩容疑者(38)、遺棄に関与したとみられる知人の杉本充弘容疑者(41)の3人を逮捕した。いずれも容疑を認めているという。
 小林容疑者はこの日、府警の事情聴取に対して「聖香さんの遺体を奈良市内に埋めた」と供述。府警はこの供述に基づいて同市北東部の山中を捜索したところ、同日夜、聖香さんとみられる女児の遺体を発見した。
 府警によると、小林容疑者は「気付いたらベランダで死んでいた。処理に困ったので埋めた」と供述。聖香さんは顔などにあざをつくっていたことがたびたび目撃されており、捜査1課は虐待を加えていた可能性があるとみて、聖香さんが死亡した経緯を調べる。
 これまでの調べでは、今月7日夜に松本容疑者が西淀川署に家出人捜索願を提出。そのときは、7日朝、自宅で聖香さんに「勉強をしなさい」ときつくしかった後、小林容疑者の長男の小学校の入学式に出かけたが、3時間半後に帰宅すると聖香さんはいなくなっていたと説明していた。
 しかし、その後の捜査で、聖香さんは3月11日以降、学校を欠席していたことが判明。小林容疑者が学校に「体調が悪い」と電話連絡し、担任の教諭から電話で面談を2度求められたが、「共働きで面倒がみれないので和歌山の親類に預けた」「仕事で忙しい」と断っていた。
 しかし、松本容疑者は西淀川署に「家から一歩も外に出ていない」と矛盾する説明をしていたほか、聖香さんが「体調が悪い」として学校を欠席していたにもかかわらず、近くの病院で一切診察させていなかったことも分かったという。
 このため、捜査1課は2人が聖香さんの行方不明について、何らかの事情を知っていると判断。23日朝から自宅を捜索するとともに、頻繁に出入りしていた杉本容疑者が所有する黒いワンボックス車を押収して調べていた。

 母親が離婚し、新たに同居するようになった男性が自分に虐待を加えるようになった時、わずか9歳の聖香ちゃんはその日々をどのように受け止めたのだろうか。そしてその虐待の事実を、彼女の母親である松本美奈容疑者はどう感じていたのだろうか。大切なのは新しい相手との生活であり、前の夫との間の子どもはじゃまものだと感じていたのだろうか。

 児童虐待の事件が報道されると、オレはいつもやりきれない気持ちになる。どうして誰もこの子を救えなかったのかと。虐待されていることを隣人たちは知っていたはずである。なぜそこでかくまってあげることができなかったのか。小学校のお友達や担任の先生はその実態をどの程度知っていたのだろうか。家に帰りたくなかったら、うちに来ればいいと言ってくれる誰かが一人もいなかったのか。離婚したという聖香ちゃんの父親とは連絡がとれなかったのか。

 母の愛人による虐待に耐えながら、目の前にいるのに母はどうして自分を救ってくれないのかと聖香ちゃんは感じていたのかも知れない。どんなに毎日の生活が苦しくても、希望があれば人は生きていく元気が出る。しかし、聖香ちゃんの毎日には希望があったのか。オレが聞いてみたいのは6歳の弟の気持ちだ。自分の姉が虐待されているのを彼はどんな気持ちで見ていたのだろうか。そして、聖香ちゃんが家の中で殺されたのならばそれを知らないわけがないだろう。家の中で自分の姉が虐待され、殺されるという状況が6歳の子どもの心にどんな大きな傷をもたらすことになるか、オレには想像もつかないのだ。


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04月24日(金)
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