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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■ブログで暴言を書くということ
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21世紀枠で春の選抜高校野球に出場した宮城県の利府高校の選手が、自分の携帯ブログで対戦相手の掛川西の選手のことを「変な顔のやつばっか・笑」「昭和くさい」などと貶していたことが問題になってる。暴言の中味だが、変な顔というのはまだわかるとして、「昭和くさい」とはどういう意味だろうか。昭和生まれのオッサンみたいな顔をしてるという意味なんだろうか。オレも昭和生まれなんだが、平成のへなちょこ野郎よりも昭和生まれの方がかっこいいのである。まあそんなことはおいといて、日頃ブログで暴言ばかり書いているオレにとって、今回の事件はなかなか興味深いできごとであった。それで今日はブログの暴言はどこまで許されるのかという問題に関して述べてみたい。以下の記事はスポーツナビからの引用である。
センバツ球児、ネットで相手侮辱=利府高、高野連が厳重注意
選抜高校野球大会に出場している利府高校(宮城県利府町、菊地茂樹校長)の部員が、自身のインターネットのブログに1回戦で対戦した掛川西高校(静岡)をばかにする書き込みをし、読んだ人から苦情が寄せられていたことが30日分かった。利府高は29日に日本高校野球連盟に事情を説明。日本高野連は厳重注意処分とした。31日の準々決勝、早稲田実業高校(東京)戦には予定通り出場する。
菊地校長によると、部員同士の対話を目的としたブログに23日、部員1人が掛川西高について「変な顔のやつばっか、笑 昭和くさい」などと書いた。部員は2日後に削除したが、1回戦のあった27日に苦情が来たという。利府高はブログを閉鎖し、掛川西高側に謝罪した。
利府高は昨秋の地方大会の成績や文武両道などの要素を評価され、21世紀枠で選ばれて甲子園初出場を果たした。
もしも利府高校の選手の暴言がベンチ内で発せられたものだったらどうだろう。 「カントク、むこうの選手の顔、ちっともイケてないですね!」などと話して、それを聞いたカントクが「ばかもん、顔じゃなくて野球で勝て!」と一喝してから笑い飛ばしてそれで終了だっただろう。その程度の一瞬のやりとりで終わってしまうようなことであっても、それが公開の場でブログという形で文字に残ってしまった以上、書かれた内容が一人歩きすることは仕方がない。それはブログというものの性質を理解していなかった愚かさゆえの過ちである。利府高校の選手は今回の事件のことに関して深く反省し、掛川西の選手にきちっと心からお詫びすべきだろう。
インターネットが世界に開かれている以上、オレの暴言日記の読者は世界中にいる。よく中国やアメリカの悪口を書くので中国やアメリカからのアクセスも多い。中国から送られてくる謎のウイルス付きメールも無数にある。
ただ、暴言を書くときにオレが心がけていることは、特定の犯罪者やゲス野郎を罵倒する時以外は、できるだけ個人を罵倒しないということである。相手を特定せずに対象を曖昧にしてしまうのだ。たとえばここで「男はみんな変態だ!」と書いても、日本中の男がオレに向かって「オレは変態じゃないぞ、暴言を取り消せ!」と抗議してくることはまずない。ところがここで「東京都葛飾区に住む男は変態だ」などと書いてしまうと、葛飾区長から直々の抗議文が届くかも知れない。それは根拠のない誹謗中傷になってしまうから出ある。
今回の事件、書き手が利府高校の野球部員であることがもしもわからなかったとすれば、つまりただの高校球児の匿名ブログならばさして問題になることもなかっただろう。特定されたことが何よりも大きいのである。特定されたからこそ、そこに書かれたプロフィールに「趣味:AV鑑賞とたまに飲酒」などとあることが大問題なのである。誰のものであるか特定さえされなかったらそれこそ「趣味:覚せい剤の注射」と書いてあっても高野連はどうしようもなかったのである。
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03月31日(火)
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