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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■しんにょうの点は一つか二つか?
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オレは漢字というものに関してはけっこう保守的である。だから難しい漢字を規制してやさしい文字に書き換えることには反対だし、子ども向けの本でも漢字ひらがなの混ぜ書きではなくて、難しい漢字にはルビをふればいいと思っている。 「汚水」を「お水」と書かれたら「おすい」なのか「おみず」なのか全然わからないじゃないか。「お水」で手を洗つもりが「汚水」で手を洗ってきたらどうするんだ。日本語には同音異義語が多い。それをちゃんと漢字表記するから意味がわかるのである。「ちかん」と言っても「痴漢」と「置換」では全く違うのである。
明治のあの大文豪と言えばやはり森鷗外である。それを森鴎外と書かれるとどうも調子が狂うのである。 石川啄木もそうだ。やはり啄木の「啄」の文字には点を打ってほしいのである。かなり昔のまだ公立高校に勤務していた頃、文学史の問題で啄木の名前を書かせるときに点を打ってないものは×にしたことがあった。中には「石川豚木」などと書いてある論外の答もあったが。今こうして日記を書いていて「鷗外」はパソコンでちゃんと表示できたが、点のついた方の「啄」の文字はないのだ。そういう固有名詞に関してはやはり文字を簡単に変えたくないのである。「芥川龍之介」は芥川「竜」之介ではダメなのである。固有名詞の文字は絶対に変えてはダメだ。オレは文字に関してはこだわるオッサンなのだ!
ところが辻や道の部首である「しんにょう」に関してははっきり言ってどうでもいい。もともとこの左上の点は二個だったのが整理されて一個になって、なんでも常用漢字に取り入れたものは全部点が一個になったのに、入らなかった分は2個のままで、その2個のままのものがパソコンで使用する文字として登録されたりしてということだから話がややこしいのである。昨日も新聞にある広告でこういう文字を見たのだが
謎という文字の造りの部分にあるしんにょうの点が2個になっている。だったらこの「謎」という文字の点は正しくは2個ということなんだろうか。オレは今までに何百回となくこの「謎」という文字を書いてきたが、一度たりともそのしんにょうの点を二個書いたことなどないのである。この点を全部一個にするとか二個にするとか、文字によって書き分けるとか、そんなことはどうでもいいのである。オレが気がつかなかったくらいだからそんなことは別にどうでもいいじゃないかと思うのだ。ダブルスタンダードでもなんでもなく、その二つの違いを設定することの意味をオレは感じていないだけである。
漢字というのは優れた文化である。お隣の中国はその優れた文化を「簡体字」なるもので台無しにしてしまったが、分家の日本はそんなお馬鹿な部分をまねなくていい。ちゃんんと古い漢字も日本で使い続けて守っていけばいいのである。顰蹙とか憂鬱とか、オレのような漢字オタクのオッサンでもない限りおよそ書けそうもない字でもパソコンのおかげですぐに書ける。だったらもっと使える漢字を増やしてもいいと思う。 「碍」の文字が常用漢字になくて「障碍者」と書けないから「障害者」と書き、そして「害」の文字を嫌って「障がい者」と書く居心地の悪さよりも、ちゃんと元の形である「障碍者」と書くことをオレは望むのである。もっともあの漢字が読めない麻生太郎から見れば、オレのようなオッサンの存在は実に鬱陶しいだろうが。麻生太郎の読める難しい漢字は「矜持」くらいだろう。ただ可笑しいのはついこの間まで金持ちが給付金を受け取ることを「さもしい」と言っていたくせに掌を返したように今度は「国会議員が率先して受け取りましょう」と言っているわけで、もっとも「矜持」の意味を知らないのがあの男なんだが。
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01月10日(土)
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