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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■こんなクソ証券会社は退場させてください!
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 野村證券の子会社にジョインベスト証券というネット専業の証券会社がある。その会社がなんと前代未聞のトラブルというか、大失態を演じていたのである。ふざけるなと言いたいのである。幸いオレはこの会社で取引していなかったので助かったのだが、それにしてもひどい話である。まずは読売新聞のWEBサイトから記事を引用しよう。

野村系ネット証券、ストップ高続出で売買成立連絡遅れ…苦情多発
 野村ホールディングスの100%子会社のネット証券「ジョインベスト証券」(東京都港区)で、日経平均株価の上昇率が史上最大となった今月14日、事務作業に遅れが出て、一部の顧客に対し、翌日の市場が閉まってから売買が成立したと連絡していたことが分かった。
 同証券には20日までに問い合わせや苦情が約650件寄せられ、金融庁が実態把握に乗り出した。
 同証券によると、14日は買い注文の殺到で値幅制限のストップ高となる銘柄が相次いだため、証券取引所が売買を成立させた銘柄について、証券会社を通じて顧客に株を割り当てる作業が行われた。通常、顧客への通知は当日の夕方にメールなどで行われるが、この日は作業量が膨らみ、翌15日午後9時すぎに通知した。日経平均株価は16日に急落したことから、通知が遅れた結果、株を売却できないなど顧客に影響が出た。
 同証券企画部は「業務の見直しを図った。お客さまに申し訳ない」としている。(2008年10月20日23時38分 読売新聞)

 さて、この恐るべき事態は、10月16日の未明に当該ユーザーのところに届いた次のメールで明らかになったのだ。

件名 10月14日(火)付比例配分の約定に関するご連絡 受信日時 2008/10/15 21:57
遅れておりました東京証券取引所上場銘柄にかかる10月14日(火)付の比例配分の約定に関するご連絡ですが、お客様については、比例配分の対象となっている銘柄がありますのでご連絡申し上げます。 比例配分の対象となった銘柄、株数等については、10月16日(木)午前3時頃以降、当社ウェブサイトにログイン後、 [口座情報]→[履歴照会]→[取引履歴]にてご覧いただけるようになりますのでご確認ください。
なお、本件につき、次の点にご注意ください
比例配分された株式等については、約定内容が取引画面上に反映される10月16日(木)午前3時頃以降、売却等の注文を行うことができます。比例配分の約定内容が取引画面上反映されておらず、かつ、お客様自身により同様のご注文を10月15日(水)付で行い当該注文が約定していた場合、比例配分の約定内容が優先された結果、10月15日 (水)付の約定が失効となる場合があります(注文が現物売・信用返済である場合で、両方の約定が反映された結果、株不足等が発生する場合等が該当します。)。

 さて、このように書いても具体的な事例がないと想像しにくいと思うのである銘柄を例に出して説明しよう。10月14日にジョインベスト証券で取引してるある投資家が任天堂を注文していたとする。任天堂はその日、40600円というストップ高に張り付いたまま終わったのである。その場合、自分の注文が約定したのかどうかはその日の夕方には必ず判明するのだが、なぜかジョインベスト証券はこの通知が遅れて、翌10月15日の深夜に届いたのである。その結果、どんな悲劇が発生するのか。

 10月15日、16日と二日連続で任天堂株は暴落した。もしもちゃんと14日の夕方に約定通知を受け取っていたなら、この暴落に巻き込まれる前に売ることができていたはずである。約定通知が大幅に遅延した結果、売却可能になった時にはすでに5000円近く値を下げていたのである。全くもってひどい話である。


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10月21日(火)
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