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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■オレはこんにゃくゼリーが好きだ!
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オレはこんにゃくゼリーが好きだ。あのぷるぷるした食感がたまらない。適度な弾力があるからこそこんにゃくゼリーはおいしいのである。そんなオレの好物がこのままでは消滅してしまうのである。のどにつまると危険な食品ということで、販売そのものが中止させられそうなのである。なんということだ。産経新聞から記事を引用しよう。
こんにゃくゼリー「ミニカップ」製造中止も マンナンライフ2008.10.2 22:33
こんにゃく入りゼリーをのどに詰まらせた兵庫県の男児が死亡した事故を受け、野田聖子消費者行政担当相は2日、男児が食べたゼリーを製造した業界最大手、マンナンライフ(群馬県富岡市)の鶴田征男会長ら幹部3人を内閣府に呼び、警告表示の見直しなど今後の対応について説明を受けた。子供や高齢者が食べないよう警告する表示が小さい現商品の自主回収について、同社側は「検討させてほしい」とした。
野田担当相は冒頭、「事故は痛ましいこと。(こんにゃく入りゼリーで)17人もの命が奪われ、前政権からゆゆしきこととして取り組んできたが、今回また犠牲者が出たことを厳しく受け止めている」と話した。
野田担当相は、ゼリーの形状について、のどに詰まらせないようなものに変えることも要請。同社側は将来的に、事故のあったミニカップタイプの製造を中止する考えを示したという。
こんにゃくゼリーだけが危険な食品なのだろうか。そんなことはない。たとえば日本古来の伝統的な食品である餅はどうか。毎年お正月の頃になると餅をのどに詰まらせて多くのお年寄りが死亡するという事故が起きている。それなのに「危険な食品、餅を販売禁止しよう」などという話題は出ない。なぜもちなら死者が多数出てもOKなのに、こんにゃくゼリーならだめなのか。
こんにゃくゼリーの危険は以前からアピールされてきた。こんにゃくゼリーの袋にはその危険性についてきちっと表示されている。老人と幼児には食べさせないようにという意味のことがちゃんと表示されていたはずである。それを食べて事故が起きた場合、製造元に責任があるとはオレには思えない。こんにゃくゼリーだけが危険な食品であるとはオレは思わないからである。
こんにゃくゼリーの危険性というのはあくまで食べる側の責任であり、食品そのものに危険があるわけではない。そういう意味では狂牛病感染の可能性があるアメリカ産牛肉や、残留農薬やわけのわからない化学物質の含まれてる中国産の食品の方がはるかに危険である。そういうものを規制するのではなくて、マンナンライフをやり玉にあげるのはどうかとオレは思うのだ。
どんな食べ物も凶器になりうる。たとえばおせんべいやおかきだ。柿の種を尖らせたら手のひらに突き刺すことができる。オレはかなり前のことだが、煎餅を食べながら運転していてとっさにシフトレバーを握ったときにお煎餅が割れ、手のひらにケガをしたことがある。ただの草加煎餅も割るときに尖った断面や破片を作ればそれが凶器になるのだ。
チーズフォンデュを大量に食べた後、冷えたビールを飲むとお腹の中でチーズが急激に固まって場合によっては死に至るという話を聞いたことがある。この場合、チーズフォンデュやビールに罪があるだろうか。それは単に食べ方の問題であり、その食品自体の問題ではない。
だったらこんにゃくゼリーをのどに詰めるという行為も単に食べ方の問題ではないのか。そんな食べ方をしたら危険だという食べ方をしてのどに詰まった以上、製造してるマンナンライフに責任があるとはオレには思えない。この事件のせいで、マンナンライフがそのドル箱商品を失うとすればそれはかなり不幸なことである。
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10月03日(金)
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