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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■ラブホテルで火事に遭うということ
 この世でもっとも不幸なアクシデントとは何かと聞かれたら、オレは「ラブホで地震や火事に遭うこと」だと答えることにしている。なぜならそれは多くの場合、単なるアクシデントでは済まないからだ。そのカップルが夫婦や恋人同士ならまだいい。しかし、ラブホテルを利用するカップルの多くは不倫や援助交際や親に隠れたナイショの交際や不純異性交遊中の中高生たちである。そういうことを考えると、この報道の背後には多くの不幸な出来事が存在したような気がするのである。不倫が夫にばれた主婦、浮気が妻にばれた夫、援助交際が親や学校にばれた女子高生などがこの日の満室の利用者に含まれていたような気がしてならないのである。もちろんそれを「自業自得」というコトバで片づけることもできる。しかし、犯罪者が黙秘権を有するように、人が秘密を持つことは一つの権利でもあるわけで、それが打ち砕かれるこのような出来事はやはり不幸なことだ他人事ながら同情してしまうのである。以下、産経新聞のWEBサイトから引用しよう。

横浜でラブホテル火災 男女2人死亡2008.1.4 19:10
 4日午後4時ごろ、横浜市保土ケ谷区今井町の「ホテルニュー京浜」で火災があり、2階客室から男女2人の遺体が見つかった。また別の2階客室で、火事に気付いた50歳代の男性が窓から飛び降りけがを負った。
 神奈川県警保土ケ谷署は、2遺体の身元と死因の特定を急ぐとともに、出火原因を詳しく調べている。
 消防署や同署によると、2人が倒れていた室内から激しい炎が上がっており、1室約20平方メートルを焼失。部屋の鍵はかかったままでドア付近に2人が倒れていたという。近くで農作業をしていた男性が火災に気付き、119番通報した。
 同ホテルは計31部屋あり、ほぼ満室だったが、ほかの客は外へ避難して無事だった。

 1月4日といえば学校はまだ冬休み中である。今週いっぱいは休みという会社も多いだろう。そういうわけでホテルは満室だったのである。おそらくお正月特別料金になっていたはずでホテルにとってもかき入れ時である。その満室の31カップルをこの火事は襲ったのだ。

 オレはまだゼニのない20代前半の頃、よくラブホテルを使った。恋人とクルマで旅行するとき、全国津々浦々にあるラブホテルは実に便利だったのである。長野から志賀高原の方向に向かってクルマを走らせた国道沿いにエールフランスというラブホテルがあった。軽井沢から西に向かって追分けを過ぎたあたりにはホテル街があった。知らない土地でも空港の近くにはなぜかホテル街があった。高速道路のIC周辺にもラブホテルが多く、オレはそれを勝手に「ラブホの法則」と命名していたのである。田舎に行くと一泊5000円程度で泊まれることも多く、貧乏旅行には大いに役立ったのである。

 結婚してからも子どもがいないうちは時々泊まっていた。高級なホテルばかり泊まるとゼニが掛かるので、国民宿舎や安いペンションに泊まったり、ラブホテルに泊まったりしたのである。そういうところにはたいていHなビデオがあって、ついつい二人でそれを鑑賞したりしたのである。バスルームも広くて快適で、オレはこのラブホテルというものを日本文化が生み出した世界に誇れるアイテムだと思っている。しかし、オレのように正しく恋人や夫婦と利用してきた人間はもしかしたら少数派かも知れないのだ。世間には自分の住む家で抱き合うことのできない不幸なカップルが多数存在する。いわゆる「不倫カップル」というヤツである。(もっともお互いの家に不倫相手を連れ込む困ったチャンもいないこともないわけだが。)そうした不倫カップルにとって、ラブホテルという場所が日本にたくさん存在することは彼らの交際をかなりアシストしているのである。もしも日本にこのラブホテルというものが存在しなかったら、不倫や援助交際ということはかなり困難な行為だったような気がするのだ。


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01月05日(土)
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