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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■おせちで一儲けを企んだ男
 おせち料理の通販をしている業者はたくさんある。そのほとんどは良心的に見本通りのものを提供しているのだろう。しかし、一社がこんなひどいものを出したことで、他のまじめに作っていた業者までとんだとばっちりを被ったのである。おせち料理全体の占める通販の割合がどれだけなのかはわからないが、確実にその何%かは水口社長のせいで減るのである。それは確実だ。このゼニの亡者が同業者に与えた悪影響は計り知れない。

 グルーポンという仕組みが日本でこれからどこまで受け入れられるのかわからない。大胆に割引されたはずの料理が、実は値引き後の販売価格でさえもぼったくりであると思わせるようなクソであった場合、そしてこんな事例が頻発した場合にこの仕組みは根底から崩壊する。その意味で水口憲治社長の責任はとても重いのである。彼はあまりにもおせち料理を舐めていた。高い値段でおせち料理を提供する老舗料亭や、百貨店におせちを納入している業者がどれだけきちっとその仕事をしているのかもしかしたら全然わかっていなかったのかも知れない。適当に仕入れた食材をバイトの若者に詰めさせればそれでOKと思っていたのかも知れない。

 ただ、これはかなりうがった見方かも知れないが、今回の詐欺おせちを注文してしまった家はどこも「もう二度とこんなおせちは頼まないぞ! 来年からはちゃんと家で作るんだ」と思ったかも知れない。それによって日本の伝統が復活し、嫁姑が協力し合っておせちを完成させるとしたらそれはそれで喜ばしいことである。もしかしたら水口社長は自分が憎まれ役になることで、おせちをネットで注文する罰当たりな家庭に対して試練を与えてくれたのかも知れないのだ。もしもそうならオレは水口社長を少し見直したいのである。おそらくそんなことは100%ありえないと思うのだが。

 最後に今回のお詫びについてだが、返金もお詫びの5000円も常識の範囲内である。もしも水口社長がこの業界でやり直したいと思うならば、今回迷惑をかけたのと同じ家庭に、来年は無料で最高のおせちを届けてみせればいいのである。そしておせちの上に「このおせちがまずかったらそのまま捨てて下さい」と書いておくのだ。それが本当に最高のおせちならば彼の店は信頼を取り戻せるだろう。もっともそんな立派なことができる男であるとも思えないのだが。


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01月06日(木)
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