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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■企業はもう日本人学生を見放したのか・・・・
 中国人新卒者の本社採用の先駆けはソニー。「成長期待が高い中国で消費者に受ける製品を開発する」(関係者)狙いから03年に有名大大学院生らを対象に選抜試験を実施。50人超を採用した。その後も毎年10〜30人の中国人大学生を本社で定期採用している。
 当時のソニーの人事担当幹部で現在は人材コンサルタント会社を経営する中田研一郎イノベーションズ社長は「日本は理系大学生が減り、質も低下している。対照的に中国の有名大学の学生は各省から選抜された秀才で、1日10時間は勉強している。入社時から能力の差は歴然」と話す。
 90年代後半から00年代はじめの「氷河期」以上とされる厳しい就職状況に苦しむ日本人大学生を尻目に、日本企業の熱い視線を浴びる中国人大学生。その様子は中国への依存度を高める日本経済の姿も映し出す。

 オレがこの記事を読んでいて驚いたのはやはり最後のこの部分である。 「日本は理系大学生が減り、質も低下している。対照的に中国の有名大学の学生は各省から選抜された秀才で、1日10時間は勉強している。入社時から能力の差は歴然」つまり企業がはっきりと「ダメな日本人学生よりも優秀な中国人学生」という選び方をしているということなのだ。企業が多国籍化していけばこうした流れはより顕著になるだろう。

 日本人の大学生はろくに勉強していない者が多い。入学試験を突破することにすべての力を使い果たして入学後はタダの抜け殻になったように勉強しなくなる者も多いそうである。もしかしたら能力はあるのかも知れないが、大学生になってから努力しないことでその能力をさび付かせてしまうのである。しかし中国人の学生は努力を厭わない。その結果歴然とした能力差が生まれてしまうのだ。

 それでも採用時に差別や偏見があればせっかくの優秀な中国人学生もチャンスを生かせない。しかし日本では企業の方がずっと進んでいるのだ。つまらない差別や偏見を捨てて、優秀な人材ならば国籍とは無関係に採用するという姿勢をトップ企業が打ち出しているということで、中国のエリート層が「日本企業のよさを盗みたい」を入ってきてくれるのである。

 彼らの多くは「定年まで日本企業で」とは考えていないだろう。知識や技術を身につければ、つまり学ぶべきものをすべて学んでしまえばさっさと退社して、今度はその身につけたものを活かして中国企業のために働くに決まっている。日本人学生の質が下がったということは、このような流れを生み出しているのだ。こんな状況が続く限り、将来にはますます日本が没落して中国が繁栄することはもはやお約束みたいなものなのである。大学を増やしまくって学生の質を維持しようと努めなかった文部科学省の方針は、このような企業の「日本離れ」につながったのだ。日本はこのままどんどん坂道を転がり落ちるように崩壊していくのだろうか。なんとも嘆かわしいがもはや流れに抗することは不可能なのかも知れない。

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12月10日(金)
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